カンヌ監督週間に日本人史上最年少で選出『見はらし世代』、キャスト・監督が渡航へ 日本公開は今年秋に

0

2025年05月13日 12:11  クランクイン!

  • チェックする
  • つぶやく
  • 日記を書く

クランクイン!

映画『見はらし世代』カンヌ国際映画祭版ポスタービジュアル (C)2025「見はらし世代」製作委員会
 黒崎煌代の初主演映画『見はらし世代』が、現地時間5月13日から24日にかけて開催される、第78回カンヌ国際映画祭の監督週間に出品され、黒崎に加え、木竜麻生、団塚唯我監督が渡航することが決定。また、本作が2025年秋に日本公開されることが決定した。

【写真】河合優実のコロコロ変わる表情がクセになる! 映画『ナミビアの砂漠』場面カット

 本作は、若手映画作家育成事業ndjcにて短編『遠くへいきたいわ』を監督した団塚唯我(だんづか・ゆいが)のオリジナル脚本による長編デビュー作。 過去には大島渚、北野武、黒沢清、三池崇史、諏訪敦彦、河瀬直美、橋口亮輔、西川美和といった日本映画を牽引してきた監督たちが、そして昨年は河合優実主演、山中瑶子監督の『ナミビアの砂漠』が選出された監督週間で、日本人史上最年少での出品となった。

 再開発が進む東京・渋谷で胡蝶蘭の配送運転手として働く青年、蓮。幼い頃に母・由美子を亡くした彼は、そのことを契機にランドスケープデザイナーの父・初とすっかり疎遠になっていた。ある日、配達中に父に再会した蓮は、姉・恵美にもそのことを話すが、恵美は我関せずといった様子で黙々と自分の結婚の準備を進めている。そんな家族の状態の中で、蓮は家族の距離を測り直そうとする――。

 再開発が進む東京・渋谷を舞台に、母親の死と残された父親と息子の関係性を描いた本作で主人公・蓮を演じるのは、『さよなら ほやマン』で映画デビューし、日本批評家大賞新人賞を受賞した黒崎煌代。「私のキャリアを最初から近くで観ていてくれた団塚監督だからこそ100%の信頼をもって撮影に臨むことができました」と信頼を寄せる団塚監督初長編作品にて、自身も初主演という大役に挑んだ。

 父親・初を演じるのは、悪役からコミカルなキャラまで幅広い役を演じ、多数の作品で存在感を発揮する遠藤憲一。母親・由美子をドラマ・映画・舞台・モデルなど幅広い分野で活躍する井川遥、姉・恵美を数々の映画新人賞に輝く若手実力派の木竜麻生が演じる。

 そしてこのたび、本作で初主演を務める黒崎煌代、数々の作品で新人賞を受賞の木竜麻生、そして本作が長編デビュー作品となる団塚唯我監督の現地への渡航が決定。日本映画界の新星たちが、本作を引っ提げてカンヌ国際映画祭にて集結する。黒崎と団塚監督は、5月16日(現地時間)に実施される舞台挨拶、公式上映にも参加し、本作を世界へ向け初披露する。

 また、カンヌ国際映画祭版のポスタービジュアルも解禁された。都市の夜景を背景に、蓮と恵美の姉弟がそれぞれ別の何かを見つめるビジュアルは、抑制された表情でありながらその内側の複雑な感情を捉えており、観客の想像力を喚起するデザインとなっている。英語タイトル『BRAND NEW LANDSCAPE(=新しい景色)』が、印象的なカラーによって配置されている。

 映画『見はらし世代』は、2025年秋公開。
    ニュース設定