「裏切りの衝撃は想像を絶する」それでも両陛下が“側近中の側近”の窃盗事件公表に踏み切られた「ご真意」

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2025年05月14日 11:10  web女性自身

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「今回、窃盗が発覚した職員は、天皇陛下の身の回りのお世話もしていました。天皇ご一家のおそばで働く職員は、仕事ができるだけではなく、人柄も評価されて抜擢されます。



それだけに、両陛下や愛子さまがこの裏切りに受けられた衝撃は想像を絶するものだと思います」



沈痛な面持ちでそう語るのは宮内庁関係者。



5月1日、宮内庁は“前代未聞の不祥事”を公表した。天皇ご一家の側近部局、「侍従職」の職員が、ご一家の私的な生活費である内廷費のうち計360万円を窃盗していたというのだ。皇室担当記者はこう話す。



「内廷費は税金が原資であり、“お手元金”と呼ばれており、天皇ご一家や上皇ご夫妻のプライベートな支出などに使われます。



宮内庁には侍従長、上皇侍従長、皇嗣職大夫といった特別職と、一般職の職員がいます。犯行に及んだのは一般職の20代男性職員です。



この職員は’23年11月から’25年3月のおよそ1年半の間に、皇居内の事務室で宿直勤務中に繰り返し盗んでいたそうです。一度に数十万円を盗んだときもあり、理由については『お金に困っており、生活費に使った』などと話しているとか」



今年1月下旬に内廷費の一部を管理していた侍従職の40代職員が帳簿と現金残高の不一致に気づいたのだという。



「20代職員が盗みを認めたのは3月下旬。宮内庁は4月28日付でこの職員を皇宮警察本部に刑事告発し、5月1日に懲戒免職にしたことなどを発表しました」(前出・皇室担当記者)



窃盗に手を染めた職員は“内舎人(うどねり)”と呼ばれている役職にあったという。元宮内庁職員で皇室解説者の山下晋司さんによれば、



「内舎人は宮内庁職員の中でも天皇ご一家に最も近いところで勤務する男性事務官です。宮内庁庁舎ではなくお住まいの御所に出勤し、日常的に天皇ご一家のおそばにいますので、最も信頼されるべき職員と言えます。真面目でおとなしい人が選ばれるとされており、通常3年から4年で、またほかの部署に異動します」



天皇ご一家との近さについて前出の宮内庁関係者はこう語る。



「たとえば、天皇陛下が勲章を身に着けられる際に、お手伝いするような立場の職員で、お体にふれることもあります。



両陛下の地方へのご訪問に際しては、先にホテルに入ってお部屋をチェックしたり、お着替えのお召し物が入ったトランクを持ち運んだりもしています。



採用の基準は明確に設けられていないようですが、気が利くうえに清潔感がある人が採用されることが多いようです。



両陛下や愛子さまは気さくなお人柄ですから、親しく世間話などをする機会も多かったでしょう」



宮内庁によれば、内廷費が盗まれたことは初めてだというが、実は過去にも水面下で金銭が絡んだ不祥事が起こっていたという。





■不祥事を公表したがらない宮内庁の組織風土



前出の宮内庁関係者が続ける。



「かつて、ある宮家の職員が宮家の経費を1千万円単位で使い込むという事案がありました。しかし宮家内でうちうちに処理され、公にならなかったこともあります。



また職員が同僚の財布からお金を抜き取っていたという事案もあります。数万円入っていても抜き取るのは1万円だけということもあって、相手も気が付かず、何人も盗まれていたと……。この件も公にはなっていません。



今回の窃盗事件について西村泰彦宮内庁長官は、『宮内庁職員としてあるまじき行為で遺憾。再発防止に取り組む』とコメントしていますが、皇室をお守りする立場の宮内庁には、これまでは職員の不祥事を公にしたがらない組織風土があったように感じています」



では、なぜ今回は公表にいたったのだろうか。



「3月に20代職員が犯行を認めてから、宮内庁が刑事告発するまで1カ月もの期間がありました。20代職員は盗んだ全額を弁済しており、これまでであれば“非公表”となってもおかしくなかったかもしれません。



それが公表に踏み切られたのは、天皇陛下と雅子さまのご意向があったと思われます。原資が税金である内廷費が窃盗にあったにもかかわらず、事実を伏せることを両陛下はよしとされなかったのでしょう。



『国民に隠し事はしない』という信念によるご英断と言えます。さらには宮内庁全体への“戒め”という意味合いも込められているように思いました」(前出・宮内庁関係者)



前代未聞の窃盗事件報道の陰で、陛下と雅子さまは悲しみの涙を流されている。

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