落語家桂文珍(76)が14日、大阪市内で「吉例88 第43回桂文珍独演会」の発表会見を行った。毎年8月8日に大阪・なんばグランド花月(NGK)で行う独演会も、数えて43回。「43年も続けている独演会は、他にないはず。健康に気をつけて88歳までやりたいですな」と語った。
「花月の舞台に出て56年になりますが、いまは毎回出るのが楽しくなりました。若い頃は漫才の方に押されて、アウェー感があったのですが。落語は奧が深くて、年齢を重ねることで話に説得力が出てくることがあります」と大ベテランならではの貫禄をうかがわせた。
ゲストは東京から春風亭一之輔(47)を招く。「いつぞや楽屋で着替えているとき、ふと見たら一之輔さんと同じトランクスをはいていたんです。これがご縁で…」と笑わせた。
ことし77歳の喜寿。「努力しなくても年は増えていきます。仕事も人間的にもしっかりせなあきませんな。気持ちとしては45、46歳なのですが、自分の年齢にびっくりすることがあります」とジョークを交え、笑顔を見せていた。
◆桂文珍(かつら・ぶんちん) 1948年(昭23)12月10日、兵庫県篠山市出身。69年、五代目桂小文枝に入門し、若手落語家として売り出す。主な受賞に上方お笑い大賞、芸術選奨文部科学大臣賞、紫綬褒章、大阪市市民表彰など。
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