久しぶりに会った友達は、「整形」で別人のように美しくなっていた 高校時代、地味だった彼女に告白されフった私は…記憶の温度差が切ない【漫画】

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2025年05月14日 12:20  まいどなニュース

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久しぶりに会った友達は整形をしていました (C)ろここ

意中の人に特別な感情を抱いていたのに、月日が経つことで、そういった気持ちが薄れてしまうのはよくあることです。漫画家・ろここさんが手がけた『久しぶりに会った友達が二重になってた』は、高校時代に告白をした、されたの関係だった同級生の女子2人が、大人になって再会した様子が描かれた一作。X(旧Twitter)に投稿されると、約9000もの「いいね」が寄せられています。

【漫画】「久しぶりに会った友達が二重になってた」全編を読む

偶然の再会を果たす高校の同級生だった「まーちゃん」と「雪乃」。先に雪乃がまーちゃんに気づいたなか、まーちゃんは、当時の雰囲気からガラッと変わった雪乃に驚いている様子でした。雪乃のいわく、目元を整形して二重にしたとのこと。

久しぶりに会ったこともあり、2人は高校の頃によく来ていたというカフェに。当時の話に花を咲かせるかと思いきや、まーちゃんは当時と明らかに違う雪乃に対して複雑な心境になっていました。そして、まーちゃんは、高校の時に雪乃から告白されたことを口にします。同性でありながらまーちゃんに好意を寄せていた雪乃は告白したものの、まーちゃんは断ったのでした。

しかし、雪乃は「正直もうあんまり覚えてない」「って言うか なんで今そんな話?」と返すと、まーちゃんは言葉に詰まって「ごめん」と謝ります。それでも「あの時 フられてよかったって思ってるんだ」「自分を変えるきっかけになったから」と続ける雪乃。自分に自信がなかった雪乃は失恋をきっかけに考え方を変え、その後に今の自分を好きになれたそうです。

そう言われたまーちゃんは「地味で目立たなかった雪乃をどこかで見下していた」「そんな彼女が横にいて安心できた」と当時を振り返り、さらに「雪乃の好意にも気づいていた」「彼女の好意に甘えて私は満たされていた」と心の中でつぶやきます。好かれたいクセに彼女を真剣に愛する気はなかったまーちゃんは、今でも当時のことを引きずっていたのです。そして、久しぶりの再会で抱いた“雪乃はまだ私のことが好きなのかも”という期待は裏切られるのでした。

読者からは「本音の部分がストレートに描かれていて良かった」などの声が。そこで作者・ろここさんに、同作を描いたきっかけについて話を聞きました。

―同作を描いたきっかけを教えてください。

過去に執着している自分と変わってしまった相手との対比を描きたいと思ったのがきっかけです。私自身、家族や友人と昔の思い出話をしている時に自分だけが覚えていて相手は忘れているという経験が何度かあります。自分にとっては大切な記憶でも相手にとっては「過去」になってしまっている。そんなギャップに切なさや孤独を感じることがあり、そういった感情を物語に落とし込みたいと考えました。特に今回は「かつて自分を好きだった相手」がその気持ちを失ってしまい、自分を肯定してくれる存在がいなくなったことで感じる喪失感や焦り、苦しさを描いています。共感してもらえたり読後に少しでも心に何かが残るような作品になっていれば嬉しいです。

―作中の中で特にお気に入りの場面があれば、理由と一緒にぜひお聞かせください。

「私はあの頃 雪乃をどこかで見下していたんだと思う」というまーちゃんの独白のシーンです。まーちゃんの心の中にあった複雑な気持ちがはっきりと現れる場面で、特に印象に残っています。雪乃に好かれたい気持ちはあったけれど、対等な関係になるつもりはなく、恋人になる気もなく、ただ好かれたいだけだった。身勝手で自分本位な気持ちなのですが、そういった部分も含めてまーちゃんという人物ができているのだと思います。その感情が現在の雪乃との再会で感じる後悔や戸惑いに繋がっていて、まーちゃんというキャラクターを理解する上で大切な場面だと思っています。

―魅力的な女性キャラを描かれていますが、創作する際はどのような経緯でデザインを決めていくのでしょうか?

キャラクターの性格や言動といった内面を外見にも反映させるよう意識しています。そのためストーリーをある程度固めてからデザインを考えることが多いです。今回はまーちゃんはボブカット、雪乃は黒髪ロングとシルエットが被らないようにすることも意識しました。制服の着こなしにも個性を出しています。何より「自分が可愛いと思えるキャラを描きたい」という気持ちを大切にしながらデザインするようにしています。

―読者にメッセージをお願いいたします。

作品を読んでくださった皆様、いつも応援してくださっている皆様、本当にありがとうございます。皆様の応援が創作を続ける大きな力になっています。今後も「描きたい」と思えるものを丁寧に形にし、「読みたい」と思ってもらえるような作品を届けられるよう努力していきます。どうかこれからも温かく見守っていただけたら嬉しいです。

(海川 まこと/漫画収集家)

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