マンガ家たちが一点物のアート作品を制作するプロジェクト始動 高河ゆんら8人が参加

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2025年05月14日 12:37  コミックナタリー

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「人気作家がアートの世界に挑戦する『漫画家アートプロジェクト』」ビジュアル
漫画家向上委員会が支援するアートプロジェクト「M:PROJECT(エムプロジェクト)」。そのクラウドファンディング「人気作家がアートの世界に挑戦する『漫画家アートプロジェクト』」が、5月16日12時にCAMPFIREでスタートする。

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「M:PROJECT」は“マンガ家とつなぐ”をコンセプトに、作家と個人、作家と企業などの新たな接点を生み出し、創作の可能性を広げていくことを目的として立ち上げられた取り組み。その第1弾としてプロのマンガ家たちが一点物のアート作品を制作・発表するアートプロジェクト「漫画絵夢(まんがえむ)」が展開される。同プロジェクトには高河ゆん、福田宏、渡辺明夫、黒丸、士貴智志、黒田bb、山田恵庸、東毅の8人が参加。マンガ家を含むクリエイターが「AIがものすごいスピードで進化する今、創作活動は一体どう変わっていくのか?」といった思いを抱える中、第一線で活躍する8人が、AIに対してそれぞれの心情や思いをメタルキャンバスアートで描き出す。この発表に伴い、作家陣8人からはコメントが到着した。

クラウドファンディングの目標支援金額は300万円。数点のアート作品が先行販売されるほか、支援者には限定アートやオリジナルグッズなどの特典が付く。クラウドファンディングの詳細は、CAMPFIREの公式サイトで確認を。

なお公式Xアカウント (@MPROJECT_emu) では、プロジェクトの進捗を公開。またプロジェクト終了後には、「M:PROJECT」の完成披露を兼ねたアートフェア「M:漫画絵夢アートフェア」が、7月3日から8日まで東京・ハラカド内のBCBCギャラリーで開催される予定だ。

■ 高河ゆんコメント
人が生み出すクリエイティブは、いつの時代も最高の輝きを放つものです。
AIという素晴らしい道具が登場した今、私たち漫画家にとってそれは新たな相棒にもなり得る存在だと感じています。
それでも私は、「描くこと」が何より好きだから、これからもこの手で描き続けたいと思います。
まだ見ぬ美しいものを追いかけながら──。

■ 福田宏コメント
この度この作品を描くに当たって一番気をつけたのがメッセージ性です。「AIと漫画家の未来地図」という壮大なテーマを、予測不能なモノを自分ならどう描くのか? そしてその未来は明るいモノでありたいという自分の願望を込めて描きました。今回このような企画に参加できた事を感謝しつつ、この作品を観て下さった方々に自分の未来への期待と願いが少しでも伝われば幸いです。

■ 渡辺明夫コメント
日本の漫画、アニメ、イラストをもっとアートとして評価して貰えるように、そしてその層に届けてみたいと思いました。

■ 黒丸コメント
私にとって絵を描くということは、苦しくもあり楽しくもあることです。理想通りの筆運びができないときはガッカリするし、想像以上にいいものが描けたと思えたときは達成感でいっぱいになります。“絵描き”としてめざましく進歩し続けているAIは、はたしてそういうもがきや情熱を感じているのだろうか。絵を描くことはAIにとって楽しいことなのだろうか。いささかセンチメンタルですが、そんなことを考えながら、この企画に参加させていただきました。ぜひ展覧会でご覧いただけたら嬉しいです。

■ 士貴智志コメント
これまで漫画家として生きてきて、さまざまな出会いがありましたが、ここまで新たな可能性に満ちた出会いが待っているとは思いませんでした。AIとはまさに未知との遭遇、彼らとの出会いが滅びを招くか新たな希望の未来を開くか、僕の胸は期待に満ちています! そんな「ロックな可能性」をこのイベントに作品を通して描けたらと思います。

■ 黒田bbコメント
乗っ取られていくのか、上手く融合していくのか、どちらにしても急速に進化しているAIと、この先共存していくしかない。そんなイメージで描いた一枚です。

■ 山田恵庸コメント
この企画に声をかけていただいたとき、正直迷いもありました。でも今、自分なりの「未来の地図」を描けてよかったと思っています。こうした対話の場をつくってくれたことに感謝しつつ、ぜひ多くの方に観てほしいです。

■ 東毅コメント
優秀な編集者がいればAIが普通に漫画を描く様になるまで10数年か、あるいはもっと早いかもしれません。そんな時代にも漫画家が生きていく未来というものは見つけられないか、ずっと考えていました

このニュースに関するつぶやき

  • 海外ではAIの躍進で将来を悲観し美術学校を辞めた学生もいれば、コンテストでAI作品が大量投稿されAI作品ばかり受賞する「本末転倒な」事態が起きたというが、日本でも前者の人はいるのかなあ。
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