
青葉の季節にはみずみずしい色と香りで楽しませ、これから暑くなったら木陰をつくって涼しい場所を与えてくれる樹木たち。何気なく歩いているいつもの道に、一体どれくらいの木々が静かに立っているのだろう。気持ちと時間に余裕がある時に、いつもよりちょっと深く彼らの観察をしてみるのは楽しそうだ。文一総合出版の「季節の生きもの事典」シリーズから、『身近な樹木の生き方観察12か月』(鈴木純著、税込み2200円)が発売された。
小学3年生「身のまわりの生物」、4年生「季節と生物」、6年生「生物と環境」に関する内容を発展させて学ぶことができる『季節の生きもの事典』シリーズ。第1弾『身近な草の生き方観察12か月』に続く第2弾の登場。
近所にお気に入りの樹木を見つけたら、いつでも何度でも繰り返し観察できるのが樹木観察の魅力。この本では、植物観察家・植物生態写真家の著者が、小学生から植物好きの大人向けに、通学路の街路樹や近隣の公園、校庭に植えられている樹木を中心に月ごとにテーマを設けて観察のヒントを紹介している。
4月なら「新緑の中にかくれた花を探そう」、5月は「目立つ花が咲きそろう季節」などがテーマ。写真をふんだんに使いながら、その月ならではの観察方法や、著者が発見した注目ポイントが分かるようになっている。樹木の開花時期が年によってどのように変化するのか、季節を感じる定点観察のすすめなど、ふだんの観察を通して気づかされる季節の話題については、コラムで楽しめる。
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