
【動画】『ぶぶ漬けどうどす』ちょっと怖い本編映像
舞台となるのは、古都・京都。本作は、京都が大好きすぎて、この街のいちばんの理解者になろうとした主人公が、思いもよらず引き起こした大騒動を描くシニカルコメディーだ。
騒ぎの火種となるのは、「本音と建前」を使い分ける県民性。その技を器用に駆使する京都人と、東京から来たヨソさんである主人公との攻防が、面白おかしく展開する。だが、それは京都という迷宮への入口に過ぎない。ヨソさんも生粋の京都人さえも、京都を愛すれば愛するほど、奥の深すぎる不可思議なこの街に飲み込まれてゆく―。
主人公のフリーライター・澁澤(しぶさわ)まどかを演じるのは、深川麻衣。まどかの義母である老舗扇子店の女将・澁澤環(たまき)には、室井滋。さらに小野寺ずる、片岡礼子、大友律、若葉竜也、松尾貴史、豊原功補ら、日本屈指の実力派俳優たちが古都に集結する。監督を務めるのは、『南瓜とマヨネーズ』『白鍵と黒鍵の間に』の冨永昌敬。『his』『そばかす』の脚本家・アサダアツシが構想7年を費やした完全オリジナル作品となる。
東京から京都の扇子店に嫁いできたライターのまどか(深川)は、数百年の歴史を誇る老舗の暮らしぶりをコミックエッセイにしようと、義実家や街の女将さんたちの取材を始める。ある日、梓(片岡)が女将を務める京料理店を訪れたまどかは、そこで梓から、年々廃業する老舗が増えていると教えられる。老舗がなくなるということは「京都の顔」がなくなるということ。「自分とこだけ守っててもあきません。皆で助け合っていかんと」という梓の言葉に、まどかは深い感銘を受ける。
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後日、番組のお礼がしたいという体で梓に呼び出されたまどかは、「あんな大層なこと言われたら恥ずかしゅうて街歩かれへんやろ」ときつく叱られることに。今回解禁された本編映像には、そんなまどかが、「洛中女将さん会」と勝手に名付けたことに対し、老舗の女将一同から詰め寄られるシーン。「洛中」とは、京都の中心部を表す言葉。どうやら洛中と洛外との間には見えない溝があるようで、その存在を知らずに「洛中」を冠した名前を付けたこともまずかったようだ。
ピリついた雰囲気の中、梓が実は生粋の京都人ではなく、外から嫁いできた“ヨソさん”であることが判明。空気が読めないまどかは、追い打ちをかけるように、その場に集まった女将さんたちに「もしかして、(皆さんは)洛外なんですか?」と発言し、その場を凍らせる。さらに女将たちが去った後、「何でも言葉通りに受け取ったらあかんで」と忠告され、環(室井)の言葉の真意を説明されるまどか。本当は怖い(かもしれない)京都人の一面が露わとなるシーンだ。
この騒動をきっかけに猛省したまどかは、京都の「本音と建て前」の文化を勉強しようと決意するが、京都のさらなる深みにはまってしまう―。
映画『ぶぶ漬けどうどす』は、6月6日より公開。
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