新潟大賞典に出走予定のレガーロデルシエロ(ユーザー提供:さとうさん) ワンターンの舞台で行われる芝2000mのハンデ戦。4角を回ってからゴールまで659m。上がり3ハロンの最速馬は過去10年間で[2-2-4-3]だから、長い直線を走り切れる持久力と同時に、最後に瞬発力も要求されるコースだ。過去10年で1番人気馬は[0-2-2-6]と不振。3番人気以内まで枠を広げても[2-6-3-19]と人気馬にとっては鬼門のようなレースで、トップハンデ馬も、延べ19頭の出走で[3-2-0-14]。実績上位馬には厳しいレースになっている。
◎レガーロデルシエロは美浦S優勝馬。前走は約5か月ぶりの実戦で大きく体重を増やしての出走だったが、初めて経験する2000mだったにもかかわらず、前後半の半マイルが48.0秒〜47.3秒というスロー寄りの平均ペースを力強く追い込んだ。新潟競馬場は初めてだが、同じ左回りの中京競馬場で行われた「こうやまき賞」ではジューンテイク、オフトレイルらと好勝負を演じるなど、早くから高い素質を示しており、ここでも互角以上の競馬が期待できる。
〇サブマリーナは難波S優勝馬。なかなか順調に使い込めない馬だが、前走は前後半の半マイルが47.1秒〜46.0秒と瞬発力が求められるペースの中、出遅れながらも狭いところを割って出た。デビュー2戦目の「つばき賞」はメイショウタバルから0.1秒差3着で、前々走のオリオンSでは、不向きな展開の中でのちに日経新春杯3着で日経賞に勝つマイネルエンペラーから0.6秒まで追い込んでいる。その決め手はここでも通用しそうだ。
▲ディマイザキッドはアメジストS優勝馬。昨年秋の三春駒特別から4戦3勝2着1回で、敗れた相手はのちに福島牝馬Sに勝つアドマイヤマツリのみ。3歳春の共同通信杯でも勝ったジャスティンミラノから0.7秒差4着だった。ゲートにまだ不安を残すものの長く良い脚を使える馬で、前走は格上げ初戦でトップハンデを課せられながらも最後は大外を回りながら余裕をもって差し切った。まだ良くなりそうだ。
△エピファニーは昨年の小倉大賞典優勝馬。デビュー3戦目の未勝利勝ちから間隔を空けながら4連勝でオープン入りしたように高い能力を持っている。前走はトップハンデを背負い、小回り競馬に苦しんだように見えた。広いワンターンコースで見直したい。
同じ左回りの2000mで2勝している△ボーンディスウェイ、着実に力をつけている印象の△ショウナンアデイブと、まだ底を見せていない△オールナットも十分に圏内だ。