
「仕事は見て覚えろ」――。かつて多くの職場で聞かれたこの指導法は、現代において通用するのだろうか。新人教育のあり方が問われる中、こうした教え方に対する賛否両論の声が寄せられた。
神奈川県の40代男性(IT業界営業/年収950万円)は、「見て覚えろは無しだと思います」と断言する。その理由として、
「ロジカルになぜその仕事が必要なのか、なぜやる必要があるのかを説明しないと納得しないと考えてます。私自身も経営陣からの指示に疑問を持っており、大抵が陳腐、無意味、ズレていると感じています」
と、丁寧な説明の重要性を強調する。(文:篠原みつき)
言葉では教えきれないこともある?
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一方、同じく神奈川県の40代男性(コンサルタント/年収1000万円)は、「見て覚えろはありだと思う」と異なる見解を示す。20年にわたり人材紹介の営業に携わってきた経験から、特に求人ヒアリングの場面では、この方法が有効だと考えている。
「顧客企業の担当がどのような人で、具体的にどのような人を欲しがっているのか等は、実際に自分がヒアリングしている姿や話し方、話法を見させて、聞かせて、それからやってみせて、褒めてあげるくらいしかポイントを伝承することは難しいと思う」
言葉だけでは伝えきれない顧客のニュアンスや、その場の空気感を掴むためには、先輩のやり方を直接見聞きすることが不可欠だというのだ。
単に「見せるだけ」で放置するのではなく、「やってみせて、褒めてあげる」というフォローアップの重要性も示唆している。そもそも教え方が上手いと言えそうだ。
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