唯一雰囲気が違うペンギンのヒナの羽毛を、無邪気に褒める友達ペンギンたち。しかし、当の本人は自分だけ何かが違うと気づいていて……。
心が温かくなる漫画『みにくいペンギンの子』がXにアップされ、大きな話題になった。作者は、ペンギン好きの漫画家として知られるえまごろう(@tasoema416)氏だ。
本記事では創作のきっかけやペンギンの魅力について、えまごろう氏に話を聞く。(青木圭介)
ーー本作を描いたきっかけを教えてください。
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えまごろう:もともと、雑誌「ダ・ヴィンチ」とSNSの連動企画で、『妄想ペンギン亜照さん』という漫画を連載していました。
『妄想ペンギン亜照さん』で昔話やおとぎ話をもとにした物語も作成していて、そのうちの1つとして作成したのが『みにくいペンギンの子』です。本作は、童話『みにくいアヒルの子』をもとにしています。
ーー数ある昔話・童話のなかで、『みにくいアヒルの子』を選んだ理由は?
えまごろう:過去に、「南極のコウテイペンギンのコロニーを、ロボット型のスパイカメラで撮影する」という動画を見たことがあるんです。不審がっているようにも見えましたが、無骨なペンギン型のロボットが意外とペンギンたちに受け入れられている姿が印象的でした。
ペンギンであれば、『みにくいアヒルの子』のアヒルたちとは違った動きを見せてくれそうだなと思い、妄想物語を描き始めました。
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ーー作中で気に入っているポイントを教えてください。
えまごろう:柔らかくて暖かい羽毛に包まれたペンギンのヒナを、たくさん描けたところが気に入っています。
ーー作品ページやSNSからもペンギンへの愛が伝わってきますが、ペンギンを好きになったきっかけは何ですか?
えまごろう:きっかけは、ネットで生物の雑学などを調べていたときに、たまたまペンギンに関する内容を見つけたことでした。生物としての面白さを知り、詳しく調べているうちに気づいたら好きになっていたんです。
ーーペンギンの生物としての面白さ・魅力とは?
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えまごろう:ペンギンの魅力は、沢山あると思います。どっしりとした佇まい、水中での魚雷のようなスピード感、ヒナのもふもふ感……。あとは、色々な表情が詰まっているところですかね。
ーー『妄想ペンギン亜照さん』の主人公にアデリーペンギンを選んだ理由は?
えまごろう:水族館でペンギンを観察していたとき、おかしな動きをしたり、変な形になったり、特に表情豊かだったりするのがアデリーペンギンでした。その辺りが面白くかわいかったので、主人公にしたんです。
ーー今後はどのような漫画を描きたいですか?
えまごろう:歴史上の人物をもとにしたペンギン作品を、そのうち描きたいなと思っています。
学生時代に暗記が大変だと思っていた分野も、手にする参考書によっては楽しく学べるなと思うことが増えたので、歴史も学べるような作品にチャレンジしてみたいです。
(文・取材=青木圭介)
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