
■MLB ドジャース 4ー6 エンゼルス(日本時間19日、ドジャースタジアム)
エンゼルスの菊池雄星(33)が敵地でのドジャース戦に10度目の先発、5回2/3、98球を投げて、被安打3、奪三振7、四死球4、失点1(自責点1)で防御率は3.72から3.50となった。1対4の6回途中で降板となったが、7回に中継ぎ陣が同点スリーランを浴びて、菊池の今季初勝利が消えてしまった。チームは8回にT.ダーノウ(36)が今季1号の勝ち越しアーチを放ち、2010年以来、15年ぶりにドジャースに3連勝となった。
ここまで9度先発し、勝ち星はなし、前回13日のパドレス戦では6回4失点で勝敗はつかず。9試合に先発し、QS(6イニング以上を投げ、自責点が3点以内)は55.6%と半分以上も勝ち星に恵まれていない。
菊池がマウンドに上がる前、1回、1番・Z.ネト(24)が7号先頭打者アーチで先制点をプレゼント。さらに4番・T.ウォード(31)が12号ツーランと3点のリードをもらった。
ドジャース戦はメジャー7年で6試合に登板し、1勝2敗と苦手な球団となっている。1回、いきなり迎えるのは大谷翔平(30)、カウント1-1から外角を狙ったスライダーが真ん中付近に入ってしまったが、センターへの大きなフライで打ち取った。2死から四球を許したが、4番・F.フリーマン(35)を155キロのストレートで空振り三振。無失点に抑えた。
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2回には先頭の5番・A.パヘス(24)も153キロのストレートで空振り三振、菊池はこの日はストレートが好調、すると、7番・E.ヘルナンデス(33)を追い込むと、最後はチェンジアップで空振り三振とストレートが好調だと他のボールも生きてきた。
好投の菊池に打線も3回、2死一、二塁からバッテリーを組む6番・T.ダーノウ(36)がレフト前へのタイムリーで追加点、4対0とリードを広げた。
3回、2死走者なしで大谷との2度目の対戦。ここではカーブ、ストレート、チェンジアップ、スライダーと全球違う球種攻めてカウント2-2と追い込むと、逆球となったが内角高めのチェンジアップでバットを折ってファウル。そして、6球目、同じコースにストレートを投げ込んだが、詰まりながらもレフト前に運ばれてヒット。大谷のコンタクト能力の高さにやられてしまった。
それでも続く2番・M.ベッツ(32)をスライダーで空振り三振、大谷にヒットを許したが、後続をしっかり押さえた。
4対0と勝ち投手のかかる5回、2死二塁とこの試合初めて得点圏に走者を置いて、大谷との3度目の対戦。カウント2-2から外角低めの完璧なコースへスライダー、これを大谷に見切られて、フルカウントへ。そして、6球目、内角低めのチェンジアップを完璧に弾き返されて、ライト前へタイムリー。大谷に2安打を許してしまった。
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その後、2者連続四球で満塁のピンチを迎えて、4番・フリーマン。菊池は156キロのストレートで真っ向勝負してレフトフライ。最大のピンチを切り抜けて、勝ち投手の権利を手にした。
6回のマウンドに上がった菊池、1死からエドマンのファーストゴロに全力疾走でのベースカバー、1塁ベースを右足で何とか踏むも捻ってしまいエドマンと交錯して、右足付近を痛めるアクシデント。セーフと判定されて、菊池は苦悶の表情でベンチに下がったが、チャレンジの結果、アウトに覆ると、ベンチの菊池は一気に笑顔になった。
菊池はこれで降板、5回2/3、98球を投げて、被安打3、奪三振7、四死球4、失点1(自責点1)で防御率は3.50となった。移籍後初勝利の権利を得て、中継ぎにマウンドを託した。
4対1で迎えた7回、エンゼルス2人目、B.バーク(28)が1死一塁から大谷にこの日3本目のヒットを許すと、3人目、S.アンダーソン(30)がW.スミス(30)に4号同点スリーランを浴びて、菊池の移籍後初勝利が消えてしまった。
追いつかれたエンゼルスは8回、6番・ダーノウが今季1号となる勝ち越しアーチ、菊池の勝利は消えたが、エンゼルスが再びリードを奪った。エンゼルスは9回にも1点を奪い、2010年以来、15年ぶりにドジャースに3連勝となった。
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