翼竜化石、新種と判明=「日本の翼」と命名―熊本

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2025年05月19日 14:01  時事通信社

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時事通信社

ニッポノプテルスの頸椎骨の化石(御船町恐竜博物館提供)
 熊本県御船町にある約1億50万〜6600万年前(後期白亜紀)の地層から発掘された化石が、膜状の翼で空を飛ぶ大型爬虫(はちゅう)類「翼竜」の新属新種だったと分かった。化石を展示している同町恐竜博物館などの研究チームは、「ニッポノプテルス・ミフネンシス(ラテン語で「御船産の日本の翼」)」と命名。国内で見つかった翼竜の化石に学名が付けられるのは初という。

 化石は翼竜の頸椎(けいつい)の骨で、町教育委員会が1996年に発掘。これまでの研究で、首の長い大型翼竜「アズダルト科」の仲間と分かっていたが、比較できる化石が少なく、属や種は明らかになっていなかった。

 研究チームは、CTスキャナーを用いた分析や、その後に見つかった約200種の翼竜化石との比較により、形状の特徴から新属新種と結論付けた。論文は今年3月、国際学術誌「クリテイシャス・リサーチ」に掲載された。

 同博物館の池上直樹主任学芸員(57)は、「日本付近の空を翼竜が飛んでいたことを示す重要な研究成果だ」と強調。「国内の翼竜研究の扉を開いた」と喜んだ。 

ニッポノプテルスの復元画(C)Zhao Chuang
ニッポノプテルスの復元画(C)Zhao Chuang

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