
【写真】鳴海唯は「高知新報」にのぶと共に戦後初の女性記者として入社する琴子 倉悠貴は記者の岩清水に
本作は、『アンパンマン』を生み出したマンガ家、絵本作家のやなせたかしさん(1919‐2013)と、小松暢さん(1918‐1993)夫婦をモデルにした物語。生きる意味も失っていた苦悩の日々と、それでも夢を忘れなかった2人の人生。何者でもなかった2人があらゆる荒波を乗り越え、“逆転しない正義”を体現したアンパンマンにたどり着くまでを描く。脚本・中園ミホによるオリジナル作品だ。
津田が演じるのは、高知新報の編集局主任・東海林明。戦後の闇市でのぶと出会い、のぶに高知新報の採用試験を受けることを薦める。
津田は「『逆転しない正義とは何か』という大切な問い。戦前、戦中、戦後という激動の時代を生きる二人の絶望と希望の物語。愛と勇気が満ちるこの作品に参加出来ることをとても嬉しく思います。東海林明という重要な役を託して下さったプロデューサー陣の期待に応えるべく、脚本から飛び出してくる豊かな言葉に感動し、丁寧な演出をして下さる監督陣に導かれ、温かいスタッフの皆様の元気に支えられながら、素敵なキャストの皆様と共に『あんぱん』の時間を生きています」とコメント。
そして「撮影はハードなのですが、笑顔溢れる最高の現場で楽しく過ごしています。願わくば、多くの皆様にこの物語が届きますように。先の見えない混迷の今を生きる皆様の心に響きますように」とメッセージを寄せた。
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鳴海は「『私はアンパンマンのような人になりたいです。』 オーディションシートの自由欄にそう書いた日から作品とのご縁が始まっていたように思います。私が演じる小田琴子という女性はのぶさんとともに戦後初の女性記者として高知新報で働くことになります。一見おしとやかな女性に見えますが実は二面性のある、とてもユニークな女性で、彼女の一挙手一投足を見逃さずに演じたいという思いで現場に臨んでいます」と語る。
そして「終戦を迎えた高知新報の自由と活気に溢れる日々をお届けできるよう精一杯頑張ります!」意気込み、「皆様に琴子としてお会いできるのが待ち遠しいです!」と期待を寄せた。
倉悠貴が演じるのは、高知新報の編集局記者・岩清水信司。後に地方紙としては異例の総合雑誌「月刊くじら」の立ち上げメンバーの一員になる。
倉は「『おちょやん』に続き、また朝ドラの舞台に戻って来られて大変光栄に思っております」と喜びの声を。「『あんぱん』では、高知新報の記者・岩清水役を演じます。津田健次郎さん演じる東海林との掛け合いや、のぶや嵩とどんな関係を築いていくのか是非楽しみにしていただけたらうれしいです」と語った。
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連続テレビ小説『あんぱん』は、NHK総合ほかにて毎週月曜〜土曜8時ほか放送。
制作統括の倉崎憲チーフ・プロデューサーのコメント全文は以下の通り。
<制作統括コメント/倉崎憲 チーフ・プロデューサー>
■制作統括コメント/倉崎憲 チーフ・プロデューサー
戦後、長い戦時体制から解放されて活気にあふれる高知新聞社をモデルにした“高知新報”を舞台に、新たな風を吹き込んでいただくキャストの皆さんに集っていただきました。
戦後において何が世の中に必要なのか、メディアの役割をのぶたちに問いかけ、熱量をもって周りを巻き込んでいく人間味たっぷりの東海林役に津田健次郎さん。連続テレビ小説「エール」でご一緒して以来、津田さんが醸し出す人間の色気にひきこまれ、それは津田さんがいつも目の前にいる人や事象と真摯に向き合って下さるからだと思い、東海林役とリンクする部分がありました。
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倉悠貴さんは海外作品含めあらゆる役を演じておられ、倉さんの理論派にも熱血派にもどちらにも見える多面性にもひかれました。『おちょやん』などでご一緒した演出陣からも彼への厚い信頼がありオファーさせていただきました。思ったことはズバズバ言うがかわいげもある後輩として、東海林との掛け合いも見どころである岩清水役です。
戦後初めて女性記者として採用されたのぶ、そして嵩にとっても作家活動の原点となる期間ともいえる大事な高知新報パートを、今からぜひ楽しみにしていただけると幸いです。