
【写真】レッドカーペットに登場した『見はらし世代』、黒崎煌代、木竜麻生、団塚唯我監督
本作は、若手映画作家育成事業ndjcにて短編『遠くへいきたいわ』を監督した団塚唯我のオリジナル脚本による長編デビュー作。過去には大島渚、北野武、黒沢清、三池崇史、諏訪敦彦、河瀬直美、橋口亮輔、西川美和といった日本映画を牽引してきた監督たちが、そして昨年は河合優実主演、山中瑶子監督の『ナミビアの砂漠』が選出された監督週間で、26歳にして、日本人史上最年少での出品となった。
再開発が進む東京・渋谷を舞台に、母親の死と残された父親と息子の関係性を描いた本作で主人公・蓮を演じるのは『さよなら ほやマン』で映画デビューし、日本批評家大賞 新人賞を受賞した黒崎煌代。「私のキャリアを最初から近くで観ていてくれた団塚監督だからこそ100%の信頼をもって撮影に臨むことができました」と信頼を寄せる団塚監督初長編作品にて、自身も初主演という大役に挑んだ。
父親・初を演じるのは、悪役からコミカルなキャラまで幅広い役を演じ、多数の作品で存在感を発揮する遠藤憲一。母親・由美子をドラマ・映画・舞台・モデルなど幅広い分野で活躍する井川遥、姉・恵美を数々の映画新人賞に輝く若手実力派の木竜麻生が演じる。
5月16日にカンヌ国際映画祭の公式上映にて世界初上映となった本作。
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カンヌ国際映画祭には初参加となる3人だが、レッドカーペットを終えた感想を聞かれると、黒崎は「やっぱり、テンションも上がりましたね。大きい音やたくさんのカメラがあって、緊張するのかなと思っていたのですが、映画祭スタッフも歩く前にテンションを上げてくれて、3人でも『楽しもう!』と話していたので、実際に楽しむことができたと思います!」と興奮冷めやらぬ様子。
木竜は「一瞬のことであっという間に時間が過ぎてしまったのですが、カーペットを歩いたあとに、団塚監督が小声で『映画作ってよかった』とおっしゃっていたので、私はそれが聞けて満足です」と明かした。監督の団塚も「あっという間でしたが、すごく楽しく3人で歩くことができてよかったです」と充実感を口にした。
いよいよ終盤が近づいてきている映画祭について、改めて団塚は「日差しが強くて暖かくて、とても晴れやかな場所ですね」と現地を満喫できている様子。木竜は、「初めての参加ですが、街全体がすごく盛り上がっているのを肌で感じられています。街にとっての映画祭の存在の大きさを感じます」と口にし、黒崎も「小さい頃からスターの集まる場所だと思っていました。実際にスターの方々が集まって、街や観光客の方々が『見つけてやるぞ!』という感じでスターを探している様子は緊張感があって面白いですね」と街全体の熱気について語った。
映画『見はらし世代』は、今秋公開。
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