ふかわりょう、「外国映画の邦題のおもしろさ」を熱弁! 公開収録のポッドキャストも担当中

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2025年05月19日 19:40  J-WAVE NEWS

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お笑いタレントでエッセイストのふかわりょうが、新曲への想いを語った。また、暴走トークを繰り広げるひと幕もあった。

ふかわが登場したのは、5月12日(月)放送のJ-WAVE『GRAND MARQUEE』(ナビゲーター:タカノシンヤ、Celeina Ann〈セレイナ・アン〉)のコーナー「RADIO ENSEMBLE」。アーティストが生出演し、トークとともにおすすめの楽曲をセレクトするコーナーだ。

『no worries』というメッセ―ジを届けたい

ふかわは4月9日(水)にROCKETMAN名義で『no worries』をリリース。同曲ではシンガーとして俳優ののん、編曲に小西康陽が参加している。

セレイナ:ふかわさんは芸歴30周年を迎えられたんですよね。

ふかわ:みなさんの支えがあって30年経ったので、ちょっと打ち上げ花火をやりたいなということで。いくつかやったんですけど、そのうちのひとつが今回の『no worries』です。

タカノ:4月9日(水)にリリースされたROCKETMANの最新作です。

ふかわ:もともとROCKETMANは、小西康陽さんとふたりで始めたんです。そのあと、僕のソロプロジェクトになったんですが、僕をDJの世界にいざなってくれた人ということで。生みの親というか、そういう存在なので今回30周年というのを口実に……誘惑しまして(笑)。

タカノ:口実に(笑)。

ふかわ:それで快諾してくれまして。わりと不安が蔓延する世の中じゃないですか。漠然とした先の見えない世の中、漠然とした不安を抱えている現代社会に『no worries』というメッセ―ジを届けたいなと思って、まず曲を作ったんです。「non」というフレーズがあるんですが「これをのんさんが歌ってくれたら最高なんだけどな」みたいな。30周年だし、これはダメ元でいってみようかということでお願いしたら、ひと肌脱いでくださったんですよね。

タカノ:フィーチャリングでのんさんがボーカリストとして参加しています。

番組ではROCKETMAN feat.のんの『no worries』をオンエアした。

ROCKETMAN feat. のん『no worries』Official Music Video

ふかわ:のんさんの優しい声。のんさんも、人生に起伏を感じてきたかと思いますが、常に前向きに。あらためてブレイクしている感もありますが、のんさんの優しさや強さからくるんじゃないかなと。みなさん、不安なときこそ『no worries』だと唱えてもらえたらいいなと思っております。僕が作詞作曲して、小西さんに魔法をかけてもらったという感じなのでぜひ聴いてください。

ふかわが熱弁!「外国映画の邦題」について

この日の番組では、「英語の楽曲タイトルを日本語に直したときに、どのように変化してきたか」といったトークを展開。ふかわは映画ジャンルでの同テーマに興味津々で、本来の目的である告知をよそに熱いトークを展開した。

ふかわ:私の大好きな映画ですけど『Almost Famous(原題)』が『あの頃ペニー・レインと(邦題)』。洋画のオリジナルタイトルはわりとドライなタイトルが多いんです。『Almost Famous』が日本で公開というときに「ほぼ有名?」みたいなことになっちゃいます。

タカノ:直訳するとね。

ふかわ:これを『あの頃ペニー・レインと』という。

セレイナ:恋愛をする相手の女の子がペニー・レインという偽名を使っていて、というお話ですよね。

ふかわ:大好きな映画ですが、細かいことを忘れちゃった(笑)。あとは『ニュー・シネマ・パラダイス』の監督が久々にエンニオ・モリコーネと作った『鑑定士と顔のない依頼人』のオリジナルタイトルも、めちゃくちゃドライで『The Best Offer』。これを日本で公開ってなったら「ベストな依頼」って(笑)。

タカノ:そうなると引っかかりがないですよね。

ふかわ:『鑑定士と顔のない依頼人』というふうにちょっと余白を感じさせたりね。あと日本人は「の」が好きなんです。

タカノ:好きですね。

ふかわ:あれは「階段の踊り場」的存在なんだよね。『崖の上のポニョ』とか、ひと呼吸入れられるのよ。「の」がすごいのは「of」という所有もあれば、主語の「は」「が」と、「の」が懐深いから前に主語がきてもそのあといろいろ変形するから、そこをあいまいにできるのよ。

タカノ:オールマイティな助詞というか、いろいろ使えると。

ふかわ:前に主語がくるときと、目的語がくるときと……楽しいんだよこれ。『死霊のはらわた』は『The Evil Dead』。

タカノ:原題を知らなかったです。『死霊のはらわた』でしか認識していなかった。

セレイナ:『塔の上のラプンツェル』の原題は「髪の毛が絡まった」という意味の『Tangled』で、英語だとひと言です。「の」が使われているんですね。

ふかわ:エンジンがかかってきたね! そうなんだよ。これってAIに依頼したらやってくれるかもしれないけど、そこのちょっとだけ飛躍する感じ? そこが好きでね。誰もが知っている映画のやつを最後にいただいて帰りたいな。

タカノ:ふかわさん、今日なにしにきたんですか(笑)。

ふかわ:今日はそれを“食べ”にきたから。

タカノ:ROCKETMANの話とかしなくていいの?

ふかわ:『地獄の黙示録』は?(編注:原題は『Apocalypse Now』)

タカノ:今日、本当は音楽の邦題だったんですよ!

ふかわ:もちろんそうだよ。リスナーから(メッセージ)来てない?

セレイナ:いまめちゃめちゃ来ています。

ふかわ:それ食べないと今日帰れないから。ポッドキャストは、やってるから。

セレイナ:待ってください(笑)。

タカノ:(告知が)雑になってますよ(笑)。

ふかわ:『千と千尋の神隠し』の英語版のタイトル知ってる? 『Spirited Away』だって。

タカノ:知らなかった。

ふかわ:これは逆輸入というか日本から輸出したものだけど、もし海外で先に『Spirited Away』があったとして、日本に来たときに『千と千尋の神隠し』ってね。

セレイナ:そういう視点がなかったので、これから「の」を意識しちゃいますね。

さまざまなジャンルの人物とトークを展開する番組

タカノは番組本来の目的である、ふかわの番組『あれ、ふかわじゃね?』を紹介。東急プラザ原宿「ハラカド」の3階にあるクリエイターズコミュニティー「The Coffee Brew Club」に集まるクリエイターたちとふかわが“ご相席”し、彼らならではの視点や考え方から新たな価値観を届ける番組だ。



タカノ:(『あれ、ふかわじゃね?』は)毎回、東急プラザ原宿ハラカドの3階にあるThe Coffee Brew Clubで、公開収録をしています。開始から1カ月経ちましたが、やってみていかがですか?

ふかわ:普段接することのない人と「はじめまして」で会話がスタートするので。行ったり来たりもしますが、会話ってそういうものじゃない? 脈絡のない話やいろいろ寄り道したりとか、そういうことがあると思います。そこらへんのライブ感を口実に、ほぼノー編集で(笑)。ライブ感という言葉を免罪符にほぼノー編集。

タカノ:この前の国語辞典編纂者・飯間浩明さんの回の公開収録を観ました。めちゃめちゃおもしろくて。会話がどんどんグルーヴしていく感じがね。



ふかわ:ありがとうございます。それこそ邦題のことで、これだけ血圧が上がるわけですよ(笑)。それぐらいの人間が辞書の編纂者と会えるなんて、本当に大興奮。野球少年が大谷翔平選手に会えるような、それぐらいなんです。

セレイナ:それぐらいの熱量があったと。

ふかわ:私のそういう、いろいろなボールをちゃんと取りに行ってくれるという。幸せな時間です。この前は空想地図を作ったんですよ。

タカノ:このあとのコーナー『HARAJUKU PODCAST』で一部をお届けします。

ふかわ:不思議な人種、生き物たちと触れ合っています。

タカノ:あまり接することのないジャンルの方ですからね。

これまでにも、「いまのギャルは電子工作をする時代」をスローガンにギャルによるギャルのためのギャルがアガるテクノロジーを提案するギャル電 きょうこさん、空想地図作家・地理人代表 今和泉隆行さん、トライアングル作家 北山靖儀さんなど、各分野で活躍する多彩なゲストを招いている。







セレイナ:今後どんな方とお話したいんですか?

ふかわ:私にキャスティング権はないので。

セレイナ:希望は言えないんですか?

ふかわ:それを出しちゃうとやっぱり、ちょっとおかしなことになってしまうので。

タカノ:自分の意思や意図を排除して、ランダムに誰が来るかというのを。

ふかわ:もしかすると、たまに(所属事務所の)ワタナベエンターテインメントのなにかが入ってくるかもしれないですけど。それも私の一存ではないので。たまに組織の気配を感じるかもしれませんが、私はそれを排除していますから。

タカノ:みなさんもぜひ公開収録に足を運んでいただきたいです。

ふかわりょうの最新情報は、公式サイトまで。

アーティストがスタジオに生出演し、トークと音楽をお届けするコーナー「RADIO ENSEMBLE」は、月曜〜木曜の17時10分ごろからオンエア。

番組情報

GRAND MARQUEE


月・火・水・木曜
16:00-18:50




タカノシンヤ、Celeina Ann



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