トランプ大統領「最高レベルの違法選挙詐欺」大統領選での民主党支持の大物歌手たちへの調査を示唆

トランプ米大統領が19日、自身のSNS「トゥルース・ソーシャル」で、昨年の米大統領選で民主党候補のハリス前副大統領を支持した歌手のビヨンセ（43）やブルース・スプリングスティーン（75）ら著名人に、多額の報酬が支払われていたとして「大規模な調査」を行う考えを示した。

昨年からトップスターたちがハリス氏への支持を表明したことで報酬を受け取っていたと繰り返し主張して「腐敗しており、違憲だ」と述べてきたトランプ氏は、ビヨンセやスプリングスティーン、ボノ、オプラ・ウィンフリーらを、大物民主党支持者を名指しで非難した。

「カマラ・ハリスは、大統領選中のブルース・スプリングスティーンのひどいパフォーマンスにいくら支払ったのか？　彼が彼女のファンであるなら、なぜ金を受け取ったのか？　これは多額の違法な政治献金ではないのか？　ビヨンセはどうなのか？」と書きこんだ。

ハリス氏は観客動員数を人為的に増やすために高額な報酬を払って必死の努力をしたと主張。「ビヨンセは、1100万ドルをもらってステージに立ち、カマラを支持して大ブーイングの中で舞台から立ち去った」とつづり、パフォーマンスを一切行わずに大金を手にしたと報じられていることに言及。「これは最高レベルの違法選挙詐欺だ」と批判した。

ビヨンセの母ティナ・ノウルズさんは昨年、ハリス氏の集会で演説するためにビヨンセが多額の報酬を受け取ったとのうわさを否定。「金銭は一切受け取っておらず、飛行機代などの経費も自己負担した」と述べていた。（ロサンゼルス＝千歳香奈子）