『パリピ孔明 THE MOVIE』上白石萌歌インタビュー「英子として歌う時は、叫ぶように響かせる歌い方を模索しています」

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2025年05月20日 12:31  ガジェット通信

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ガジェット通信

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累計発行部数250万部突破のメガヒット大人気漫画「パリピ孔明」(講談社「ヤングマガジン」連載中)。23年秋にテレビドラマで実写化されるや、キャラクターの濃さや本格的な楽曲とライブシーンが話題を呼び、最終話ではSNSトレンド1位を獲得するなど大きな反響を得た。 そんな本作がスケールアップした『パリピ孔明 THE MOVIE』が大ヒット上映中です。

三国志の天才軍師・諸葛孔明(向井理)が、なぜか現代の渋谷に転生。 アマチュアシンガー月見英子(上白石萌歌)の歌声に心奪われた孔明は、英子とともに音楽の力で<天下泰平>を目指す。そんな中、日本を代表する3大音楽レーベルが頂点を競う、史上最大の音楽バトルフェスの開幕が決定! 各レーベルから多彩な強者アーティストが集結する中、孔明と英子も参戦することに。だが、そんな2人の前に三国時代の孔明の最大のライバル司馬懿の末裔・司馬潤(神尾楓珠)とshin(詩羽)の兄妹が立ちはだかる。果たして、孔明と英子の運命は――?

上白石萌歌さんに撮影の思い出やシリーズへの想いについてお話を伺いました!

――本作、とても楽しく拝見させていただきました!『パリピ孔明』を大スクリーンで観ることが出来て嬉しいです。

連続ドラマから映画化するのは私にとって初めての経験で、英子を再び演じることができて、本当に楽しかったです。拝見してこれまでにない音楽映画が完成したなと思いました。私は試写室で椅子に座って観ていたのですが、ライブシーンでは思わず立ち上がって観ているような臨場感を味わいました。ドラマ版の時から映像と音にこだわっていましたが、映画館という最高の環境で『パリピ孔明』を観てもらえることがとても嬉しいです。

――ライブシーンがたっぷりで贅沢ですよね。

撮影当日はライブさながらの緊張感があり、正直細かい部分まで感じ取る余裕がなかったので、完成した映像を観た時に「こんなふうになっていたんだ」と驚きました。自分が思っていた以上に光の演出やカメラワークが素晴らしくて、改めてチームの力を感じました。自分が歌っている背中越しに観客が映るカットを観た時に、「こんなに大勢の人の前で歌っていたんだ…!」とグッとくるものがあって。

今回、英子のライバルとして、詩羽ちゃん演じるshinが登場しますが、shinとしての歌は普段の詩羽ちゃんとは違う力強い歌い方で、新しい一面を感じました。劇中ではギターの弾き語りシーンもあり、彼女の演技と歌の融合がとても素晴らしくて。元々ファンだったのですが、もっと大好きになりました。

――詩羽さんはドラマ版ではご本人役での出演だったので、shinとして全く違う表情を見せてくださり驚きました。

素敵ですよね。詩羽ちゃんは近年たくさんお芝居をされていますが、「なぜ私は彼女みたいなお芝居ができないんだろう」とすごく落ち込んだことがありました。詩羽ちゃんはおそらくお芝居だと思ってやっていないんじゃないかなと思っていて。「水曜日のカンパネラ」の時も演じる様に歌ってきた人なんだと思いました。お芝居の経験の長さなどは全く関係なくて、その人がそこで何を生み出せるかに尽きるんだなとすごく刺激をもらいました。

――萌歌さんはadieu名義でアーティスト活動をされていますが、adieuとしての歌唱と、英子としての歌唱は全く違うものなのでしょうか。

そうですね。英子の曲はアレンジも曲調もadieuとはまったく異なります。adieuは内省的で心の日記のような楽曲、自分のジメっとした部分を表現することが多いです。一方で、英子は基本的に朗らかな女の子なので、普段の自分の声よりも少しブライトなトーンになるように意識して歌いました。本作でSaucy Dogの石原さんからいただいた『Count on me』を聴いたとき、どの部分もサビのような構成で、「これは普段の自分の歌い方では歌いこなせないかもしれない」と思いました。そこで、信頼しているボイストレーナーの方のところに通い、叫ぶように響かせる歌い方を模索しました。英子らしい歌声を表現できていたら嬉しいです。

――エンディングでは、上白石さん、詩羽さん、幾田りらさんのコラボ映像が流れますが、とっても楽しそうで素敵ですよね。

本当に楽しくて、その雰囲気がそのまま映っているシーンになっています。あの日、3人で会うのは初めてだったのですが、話が尽きなくて。「いつも歌う前に何してるの?」「お休みの日は何してる?」といった話をしていました。エンディング曲『Sing along!!!』は、幾田りらちゃんが楽曲を書いてくれました。おそらく、幾田りらちゃんがそれぞれの声の個性や歌詞のニュアンスなどすごく研究してくれていて。
例えば、詩羽ちゃんはラップから始まるパートがあるのですが、幾田りらちゃんはYOASOBIでラップを歌っていますが、自分でラップを書いたのは今回が初めてだったそうです。実際に歌ってみて、みんなの声の魅力を最大限に引き出してくれた曲だと感じました。しかも、楽曲はレコーディング当日に完成したんです。幾田りらちゃんが多忙の中、全力で作ってくれたこともあり、3人で噛み締めながら歌ったのを覚えています。

――しっかり歌詞と照らし合わせながら味わいたいです。3人の笑顔がすごく素敵で観ているだけで元気になりますし、映画のエンディングとして最高でした。

ありがとうございます。同世代で、すごく尊敬する2人なので、ご一緒できて本当に嬉しかったです。『パリピ孔明』のドラマに入る時に、英子という人物を「リアルだったらどんな人だろう?」と考えたんです。そのとき、真っ先に浮かんだのが詩羽ちゃんと幾田りらちゃんでした。まさかその3人でエンディングを歌わせていただけるとは思ってもいなかったので、ご縁を感じています。

――今でもご交流は続いていますか?

1回、3人でカラオケに行きました。詩羽ちゃんが『エジソン』を、幾田りらちゃんは『アイドル』を歌ってくれたりして、もうライブ会場が何個あっても足りない!みたいな(笑)。お客さん気分で楽しませてもらいました。2人がadieuの曲を好きだと言ってくれたので、その中から何曲か歌いました。また、お互いに「この曲を歌ってほしい!」とリクエストし合いながら歌うというのもやっていました。

――その空間豪華すぎてすごいですね…!

詩羽ちゃんが、「私たち、画材が全然違うよね。クレヨンと水彩画と絵の具みたいな感じ」と表現していたのですが、本当にその通りだなと思いました。

――孔明役の向井さんとのお付き合いも長くなりましたね。

連ドラも経て映画も撮るとなると、一緒にいることがとても自然になってきて、私も話したいことをたくさん言えるようになりましたし、向井さんも撮影前に話し合う機会を設けてくださったり、より良い関係性になれた気がしています。
2日間東京ガーデンシアターを借りて撮影したライブシーンがあったのですが、向井さんはリハもなく、ご自身の出演も無い日も会場まで来てくれて、私がリハで歌っている姿をスマホで撮影してくださって、「こんなふうに映っていたよ」とか「この表情、寄りで撮られていたよ」など、音の感じも含めて教えてくださいました。その時、本当に“軍師だな”と嬉しくて。
次の日の本番も、向井さん演じる孔明とお客さんに全力で届けようという気持ちが芽生えたので、とても感謝しています。また、クランクアップの日も、私だけのアップだったのですが、向井さんは遠くの現場まで来てくださって、お祝いをしてくれました。改めてとても愛のある方だなと感じています。

――まさに孔明と英子の様なご関係というか、素敵な撮影エピソードをありがとうございました!

撮影:たむらとも

『パリピ孔明 THE MOVIE』 
原作:『パリピ孔明』 原作・四葉夕ト 漫画・小川亮(講談社「ヤングマガジン」連載)      
2025年4月25日(金)より全国公開
(C)四葉夕ト・小川亮/講談社 (C)2025 「パリピ孔明 THE MOVIE」製作委員会

「Count on me」
https://EIKO.lnk.to/Countonme
初回生産限定盤(CD+BD)
SRCL-13280-1
\6,050 (税込)
収録
【CD】
Count on me / EIKO
Sing along!!! / EIKO & shin feat. 幾⽥りら
Count on me Duet ver. / EIKO & 劉備
Time Capsule feat. KABE&東山/EIKO & KABE & 東山
Time Capsule feat. Steve Kido/EIKO & スティーブ・キド
DREAMER feat. Steve Kido /EIKO & スティーブ・キド
Count on me (Instrumental)
Sing along!!! (Instrumental)
【BD】
Count on me Music Video
Sing along!!! Music Video
Sing along!!! Behind the Scenes
※初回生産限定盤には
・ランダムトレカ(全8種)
・「パリピ孔明 THE MOVIE」Original Music Collection とのW購入者応募券封入

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