情報番組やSNSの影響もあり、知名度が高まっているスーパー「コストコ」。会員制のためイマイチその全貌はわからないが、Xに5月上旬に投稿された『元会員の死ぬほど為にならないコストコレポ』を読むと、コストコがどういうスーパーなのか、ちょびっとだけわかるかもしれない。
昼は会社勤めをしながら隙間時間に漫画制作をしているものの、最近3人目の子どもが生まれ、その時間もなかなか作れなくなったという作者の月光もりあ(@moria_moria)さん。コストコについて「楽しいですよ!」と言いつつも自身は”元”会員だそう。退会した理由があるのか、本作の制作背景について含め話を聞いた。(望月悠木)
参考:【エッセイ漫画】『元会員の死ぬほど為にならないコストコレポ』を読む
◼︎きっとコストコ会員あるある
――『元会員の死ぬほど為にならないコストコレポ』を制作した背景を教えてください。
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月光:自分がコストコで体験したことが、「みんなもあるあるなんだろうな」と思って描き始めました。
――本作は月光さんが実際に体験されたノンフィクション作品ということですか?
月光:基本、実体験です。盛りなしで全ての漫画を描いてます。描かれているセリフもすべて実際に話している会話です。記憶力が良いので一言一句覚えていますし、忘れないようにその日のうちにメモをしています。
――後半には友達(ガンジンさん)と一緒に訪れたエピソードが登場する二部構成の内容でした。二部構成にした狙いは?
月光:実はコストコネタは全部で3作描きました。もともと、ガンジンが面白すぎたから描いただけで、「コストコネタを重ねよう」と思って作成したわけではありません。また、やっぱりマスタードが下手だったことは被せたかったので取り上げました。
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◼︎フードコートは最高
――ホットドッグのマスタードのかけ方が下手な写真など、実写も交えることで「コストコがどういうところなのか」がよく伝わりました。
月光:模写すれば実写ではなくても良いんでしょうけど、日ごろから面白いことはメモ、写真、動画に残しているので、写真があるものはそのまま使うことが多いです。
――また、セリフや集中線があることでホットドッグの写真の面白さが増していました。
月光:“強くツッコんでいる感”を出すために、インパクトや勢いが出る構成にしました。
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――改めてになりますが、月光さんが考えるコストコの魅力は?
月光:楽しいですよね! 広いし、いろんな物があったり、普段見ないサイズ感なので、初めて行く人にとっては特別感を得られるんじゃないでしょうか。あと、フードコートも安くて美味しくて最高ですし。
――確かにいろいろなもののスケールが大きいですよね。
月光:そうですね。ただ、子どもが小さいと実質大人2人分の胃袋しかないので、量が多いものは買えません。買っても消費に追われて全く味わえないです。小分けができたり、大食いファミリーだったりするならとても良いと思いますが、我が家はズボラ家庭なので相性が悪かったです(笑)。「コストコ会員の友達がいれば、たまに一緒に行くぐらいで良いかな」となりました(笑)。それでも、繰り返しになりますがフードコートは最高です。
――今後の活動予定など教えてください。
月光:育児や日常漫画を軸に描いていきますが、イライラするけど言うほどでもない夫の言動など、たまにフォロワー体験談なども取り入れて描いていきたいです。また、5月には初の書籍『俺の人生を変えた育児』(主婦と生活社)が発売され、6月には大阪で家族総出でトークイベントを開催します。
これからはもっともっと新しい仕事やイベントを、漫画家としてでもインフルエンサーとしてでも、なんでも良いので活発に活動していきたいと思っています。身体が動くうちは、誰かの笑顔を作れる今の活動を続けていきたいです。
(文・取材=望月悠木)
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