柔軟剤を入れると、タオルや下着の吸水力が低下するってホント?!正しい使い方をメーカーに聞いた

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2025年05月21日 12:00  まいどなニュース

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柔軟剤の入れるようを間違えると、タオルや下着が吸水しなくなるってホント?!※画像はイメージです(stock.adobe.com/webbiz)

「柔軟剤が吸水力を阻害するって聞いてやめてみた」
「柔軟剤を毎日使うとタオルが水を吸わなくなるらしい」

【写真】「コレで洗濯に出されたら…コレ返しだ」!?

柔軟剤は洗濯の際によく使われるアイテムの一つですが、X(旧Twitter)をはじめとしたSNSでは、最近このような柔軟剤に対する意見を見かけます。

そもそも柔軟剤の効果って何でしょうか?日本石鹸洗剤工業会のウェブサイトには以下のように説明されています。

「繊維に柔軟性が付与されると、洗たく時の摩擦による繊維のからまりやシワ、表面の毛玉や毛羽立ちも起こりにくくなり、衣服本来の風合を維持する効果があります」(※1)

「繊維同士の摩擦などで発生した静電気を外へと逃がします。その結果、繊維への帯電が抑えられ、空気中のホコリや花粉が付着したり、静電気の放電時に起こるパチパチを予防することができます」(※1)

手触りが良くなるだけでなく、静電気が起こりにくくなるので、アレルギーの原因になるホコリや花粉が付着しにくくなるという効果があるようです。メリットの多い柔軟剤ですが、使い方を間違えるとトラブルの元にもなるのも事実。

柔軟剤の役割や適切な使い方をライオンの担当者の方に聞いてみました。

使用量と順番を守らねば、意味がない!

ーー最近、洗濯洗剤の売場にいくと、柔軟剤の販売面積の方が多いのでは?!と思うほど多種多様ですが、柔軟剤は使ったほうがいいんですか?

「柔軟剤には使用するメリットがありますが、必ず使わなければならないということではありません。衣類によっては『柔軟剤を使用しないでください』といった旨の記載がある製品もあります。製品表示を確認した上で、お好みに合わせて使用してください」

ーー柔軟剤を使うと「水を吸いにくくなる」などといった話も散見されますが、本当ですか?

「柔軟剤の使用量が多すぎると、衣類の吸水性が低下する場合があります。日本石鹸洗剤工業会のウェブサイトでも説明されていますが、『適量より多く使用しても、柔軟効果が一定以上に高まることはありません』とあります。目分量ではなく製品に表示されている『使用量の目安』にしたがって、適量でお使いください」

ーー柔軟剤を必要量以上に使うと、吸水力の減少が起きる場合があるんですね

「『使用量が多すぎると、陽イオン(カチオン)界面活性剤(柔軟剤の成分)が繊維に過剰に吸着して水をはじきやすくなり、タオルや肌着の持つ吸水性を損なう恐れがあります。適量で使っていれば、吸水性が低下する心配はありません。吸水性が著しく低下してしまった場合は、一度柔軟仕上げ剤を使わずに、洗濯するとよいでしょう』と日本石鹸洗剤工業会の同サイトでも説明しております。必要以上に使用すると、吸水力が低下する場合があるんです」

ーー柔軟剤と洗濯洗剤を同時に入れたり、同じ投入口に入れている人も見かけますが、これは大丈夫ですか?

「洗剤は洗いの工程で、柔軟剤はすすぎの工程で投入するようにしてください。洗濯洗剤と柔軟剤は電気的な性質としては正反対の界面活性剤を使用している場合があります。そのため同時に用いると、水中で結合してしまい、双方の働きが失われてしまう可能性があります。洗濯ものをしっかりと洗ってから、すすぎの時に柔軟剤を加えてください」

ーー使う順番を間違ったら、逆効果なんですね。最近は「柔軟成分入り洗剤」もありますね。

「『柔軟成分入り洗剤』は一般的な洗濯洗剤とは仕組みが違うんです。洗浄成分と柔軟成分を同時に用いても、結合することがないように工夫された製品ですので、大丈夫なんです」

柔軟剤は、適切に使用して快適に過ごしたいものですね。

(まいどなニュース/Lmaga.jpニュース特約・東寺 月子)

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  • 十分にすすぎきれずに、柔軟剤が残って、水分吸収の邪魔をするからでは? >柔軟剤の使用量が多すぎる
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