東京・羽田空港を離陸する全日空機=2023年2月(AFP時事) 政府は21日、日韓両国にある4空港で6月の1カ月間、両国民を対象に入国審査時間を短縮するため優先レーンを設けると発表した。日韓国交正常化60年の節目を迎えるのに合わせた措置で相互往来を促す狙いがある。
優先レーンが設置されるのは日本側では羽田空港と福岡空港、韓国側が金浦空港と金海空港。午前9時から午後4時までの間に4空港に到着する便のうち、過去1年間に入国歴がある搭乗者とその家族が対象となる。
優先レーンを利用するには、オンラインによる事前の入国手続きが必要。日本外務省は「現在の戦略環境の下では日韓関係の安定的な推移が非常に重要だ。国民同士の相互理解を後押しすることは将来の両国関係にとってメリットになる」と説明している。