
一生懸命働いても、自分に指示を出す人の仕事ぶりが微妙、給料も上がる見込みがない、となれば頑張る気力もなくなってしまう。投稿を寄せた50代女性(年収300万円)はまさにそういう状況のようだ。
「大手企業の日用品のラウンダー」として、メーカーの営業担当に代わって取引先の量販店を巡回し、売り場のメンテナンスや商品補充を担う女性。ラウンダーはメーカーに直接雇われている場合もあるが、人材派遣会社や代行業者を通して働く場合もある。
どの場合であっても当然、メーカーの営業担当と連携を取る必要があるが、うまくいっていないようだ。(文:天音琴葉)
「営業の◯◯さんにも言ったけど……」情報共有の欠如で非効率な現場
女性によると、メーカーの営業担当が店舗を訪問しても「大して売り場は見ず『売り場をください』『発注を増やしてください』と告げて、短時間でまた次のお店に行ってしまう」という。そのため、
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「じっくり時間を掛けて販売動向を話したり、半日くらい作業スタッフと汗を流す同業他社には全然敵わず」
という始末だそう。ラウンダーにはノルマが課せられていないことが多いようだが、次のエピソードは女性に直接的に関わるものだ。
「横の連携もなく、私は使いっ走り扱いで、行くたびに売り場担当さんに『◯◯はどうしますか?』と質問しては、『営業の◯◯さんにも言ったけど』と枕ことばが必ずついて二度手間」
この営業担当のせいで無駄な仕事が増えているようだ。営業担当と訪問日が重なった際には、さらに理不尽な扱いを受けることもある。
「あーしろこーしろ、並べ方が違う、これは粗利が少ないから販売拡大しなくていい、とアゴで使う」
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一方で、女性がその日の作業内容を報告する義務があるにもかかわらず、「営業はいつ訪問したのか、着日が決まっている商品が届いているのか否か等も連絡なし」という有り様だ。これでは、仕事のモチベーションを維持する方が難しいだろう。
女性は不満を勤務先に伝えたようだ。すると「1年したら、もう少し状況変わるから我慢して」と言われ続けてきたが、「2年経っても変わらず」で、我慢の限界を迎えつつあるようだ。
「こちらの作業力を買われてお店から売り場をもらおうと、インセンティブも給料アップもないので、もう匙を投げました」
そうして最近は「静かな退職」をするに至ったという女性。不満を抱えながら働くより転職するほうがいいという人もいる一方、年齢など様々な事情から転職できないという人の場合、割り切って働くことで職場での“寿命”を延ばすというのもアリだろう。
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