倍賞千恵子が木村拓哉を質問攻め? 山田洋次監督最新作『TOKYOタクシー』11.21公開&本編映像初解禁

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2025年05月23日 09:10  クランクイン!

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映画『TOKYOタクシー』ポスタービジュアル (C)2025映画「TOKYOタクシー」製作委員会
 倍賞千恵子と木村拓哉が共演する、山田洋次監督の91本目となる最新作『TOKYOタクシー』が、11月21日より公開されることが決定。終活に向かうマダム・すみれ(倍賞)とタクシー運転・浩二(木村)の距離が縮まる、笑顔の一幕が写し出された特報映像とポスタービジュアルが解禁された。

【動画】たった1日の旅が、2人の人生を変えていく―倍賞千恵子&木村拓哉共演『TOKYOタクシー』特報

 本作は、フランスで初登場新作1位を獲得、2022年に日本でも公開しヒットしたフランス映画『パリタクシー』を原作に、昭和から平成、令和と、日本に生きる人々を長年描き続けてきた山田監督が、刻々と変化する大都市・東京を舞台に、人生の喜びをうたいあげる、感動のヒューマンドラマ。

 長きにわたり日本映画界で活躍し続け山田監督作品には欠かせない女優・倍賞千恵子、そして『武士の一分』以来、19年ぶりの山田組参加となる木村拓哉という、豪華キャストが集結した。

 タクシー運転手の宇佐美浩二(木村)は、ある日85歳の高野すみれ(倍賞)を東京・柴又から、神奈川の葉山にある高齢者施設まで送ることになった。すみれは浩二に、「東京の見納めに、いくつか寄ってみたいところがある」と寄り道を依頼する。タクシーで旅を共にするうち次第に心を許したすみれは、自らの壮絶な過去を語り始める。偶然出会った2人の心が、そして人生が大きく動いていくことになる―。

 特報映像は、木村演じる浩二が、倍賞演じるすみれをタクシーに乗せたところから始まる。最初は「お客さん、行き先は?」「お伝えしたと思うけど」と、そっけない2人だったが、映像の後半では、すみれが「運転手さんの初恋は? お相手はどんな人?」と浩二に質問攻め。「覚えてませんよ、そんなの」「あらつまんない、照れてるのね!」と肩をパシッと叩くという、思わずクスッとしてしまうような楽しい掛け合いが映し出される。

 タクシーの運転手と乗客という他人同士の関係から、2人がどのように心を通わせ、今後それぞれの人生にどのような影響をもたらしていくのか、わくわくするような期待感と希望にあふれた映像となっている。

 そしてポスタービジュアルでは、タクシーの運転席と助手席に並んで座った2人が、柔らかな微笑みを浮かべる印象的な瞬間を捉えたものになっている。この写真はカメラマン・操上和美の撮り下ろしによるもの。タクシーの道中、2人の間にどのような会話が生まれたのか、興味をかき立てられるビジュアルとなっている。

 先月4月にクランクアップを迎えた際には、一足先にアップした木村のもとに倍賞がサプライズで駆けつけ、山田監督も交え各々ハグ。3人の固い結束力や、実写初共演となる倍賞と木村が、劇中のように撮影という旅を通し互いに厚く信頼を寄せていった様子がうかがえる。

 倍賞は、今回演じた、気が強く髪型やネイルも派手なすみれの役柄について「こういう役は初めてで、挑戦だった」と語り、また共演の木村について「ものすごく豊かな才能をもっていらっしゃる方」「お互いに(芝居が)うまくいくとハイタッチした」と息の合った様子がうかがえるエピソードを披露。

 一方の木村も倍賞について「素敵な方、本当に愛おしい方」と相思相愛ぶりを見せながら、19年ぶりの山田組の現場についても「こんなに贅沢でハートフルな現場はめったにない」「映画を作っているという原点を感じさせてくれる」と熱く語った。

 映画『TOKYOタクシー』は、11月21日全国公開。

 倍賞、木村のコメント全文は以下の通り。

<コメント全文>

■倍賞千恵子

――演じる上で意識した点や、監督からのリクエストなどはありましたか?

 演技もそうですが、まずは先に爪(ネイル)作りから始まりました。最初は3時間半かかりました。ネイルと合わせて、独特な髪型も作ったのですが、衣裳合わせの時、山田監督に『挑戦的な髪型にしてほしい』、『衣裳もどこか挑戦的な雰囲気であってほしい』と言われたんです。なので、それをいつも念頭に置きながら、私自身もこのような役は初めてで、挑戦しながら撮影を続けていました。

――木村さんとのご共演はいかがでしたか?

 『今の演技変だった?』って聞いたり、木村さんも『今のどうだった?』って聞き合ったりしていました。お互いに(お芝居が)上手くいくとハイタッチして、とても楽しく撮影をさせていただきました。ものすごく豊かな才能を持ってらっしゃる人で、色んな引き出しがたくさんあるんです。じっくり向き合うことで、その奥にある豊かな才能が次々と出てくる方なので、お芝居していてとても楽しかったです。

――映画を楽しみにされているお客様へメッセージをお願いします

 私の大好きなイチョウ並木も本編に登場しますので、東京の景色と共にこの物語を楽しんでいただけたらと思っています。そして、映画を見終わった後に、なぜか皆さんが「ハイタッチしない?」と言いたくなるような、そんな気持ちになっていただけたら嬉しいです。『TOKYO タクシー』ぜひ劇場でご覧になってください。

■木村拓哉

――山田組を振り返ってみて監督の演出や、組の雰囲気はいかがでしたか?

 こんな贅沢で、こんなにハートフルな現場が滅多にないので、巡り会えたことは凄くラッキーだと思います。山田監督が映画を作っている、映画を撮影しているという、原点のようなものを改めて考えさせてくださった現場でした。

――倍賞さんとのご共演はいかがでしたか?

 改めて素敵な方、本当に愛おしい方だなと思いました。山田監督という巨匠のもと、倍賞さんとご一緒にお芝居をさせていただく中で、なかなかOKが出ない時もありましたけど、悔しいという気持ちではなく、それさえも楽しいと感じられました。OKが出た時も、もちろん嬉しいのですが、倍賞さんと共演させていただき、その一つ一つの工程が楽しかったです。

――映画を楽しみにされているお客様へメッセージをお願いします

 フランスで製作された『パリタクシー』という作品を、山田監督が東京を舞台にしたらどのような作品になるのだろうかと、今から楽しみにしています。素敵なキャストの方々、素敵なスタッフが携わって作り上げた作品です。『映画ってやっぱりいいな』と、単純にホッコリ温かい気持ちになっていただけたら嬉しいなと思いますので楽しみに待っていていただきたいです。
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