NECの佐野航大(左)、AZの毎熊晟矢(右) [写真]=Icon Sport via Getty Images エールディヴィジ(オランダ1部リーグ)カンファレンスリーグ(ECL)出場プレーオフ・準決勝が22日に行われた。
今季のエールディヴィジは、既にレギュラーシーズンの34試合が終了。劇的な追い上げでPSVが2連覇を飾り、終盤に急ブレーキがかかったアヤックスは3年ぶりのリーグタイトルを逃していた。1位のPSV、2位のアヤックスが来季のチャンピオンズリーグ(CL)出場権を獲得しており、3位に入った日本代表FW上田綺世所属のフェイエノールトは、来季CLに3次予選から出場し、本大会出場を目指す。同時に、KNVBベーカー(オランダカップ)を制したゴー・アヘッド・イーグルスは、来季のヨーロッパリーグ(EL)にストレートインすることが決まり、エールディヴィジで4位に入ったユトレヒトは、2次予選から参戦する。
そして、エールディヴィジでは来季のECL出場権を懸けて、シーズン終了後に4チームでプレーオフが開催される。従来は5〜8位の4チームが出場するが、7位のゴー・アヘッド・イーグルスは上位大会にあたるEL出場権を手にしているため、9位のヘーレンフェーンが繰り上がりで出場することが決まった。
今回は、同プレーオフの準決勝が各地で開催された。エールディヴィジを5位で終えたAZは、ホームにヘーレンフェーンを迎えた。オランダ人FWメックス・ミールディンクが前半だけでハットトリックを達成するなど活躍し、4−1と大勝。AZに所属する日本代表DF毎熊晟矢は右サイドバックのポジションで先発出場し、前半終了間際の45分にはボックス右からのクロスボールでミールディンクの3点目をお膳立て。3点リードで迎えた61分に途中交代した。
エールディヴィジを8位で終えたNECは、6位トゥウェンテの本拠地に乗り込んだ。試合はNECが1点を追いかける展開となったものの、前半終了間際にトゥウェンテが退場者を出すと、後半立ち上がりの47分にはMF佐野航大が魅せる。ペナルティエリア手前の位置で相手の小さくなったクリアボールに反応すると、豪快に右足を振り抜き、強烈なミドルシュートを突き刺した。直後にはNECが勝ち越しに成功したもののの、トゥウェンテもカウンターアタックでネットを揺らし、試合は2−2で90分間が終了した
延長戦に入ると、NECはオランダ人FWブライアン・リンセンに代えて、U−20日本代表FW塩貝健人を投入。だが、延長前半立ち上がりの94分には、右サイド深い位置からの折り返しを受けたモロッコ人FWユネス・タハが左足でシュートを突き刺し、トゥウェンテが勝ち越しに成功。試合はこのままタイムアップを迎え、NECのプレーオフは準決勝で終焉を迎えた。なお、佐野は延長前半終了時までプレーし、ハーフタイムに途中交代。コンディションが懸念される日本代表FW小川航基はメンバー外だった。
【スコア】
AZ 4−1 ヘーレンフェーン
トゥウェンテ 3−2 NEC
【得点者】
▼AZvsヘーレンフェーン
1−0 3分 メックス・ミールディンク(AZ)
2−0 21分 メックス・ミールディンク(AZ)
3−0 45分 メックス・ミールディンク(AZ)
4−0 66分 アレクサンドレ・ペネトラ (AZ)
4−1 74分 イオン・ニコラエスク(ヘーレンフェーン)
▼トゥウェンテvsNEC
1−0 16分 ミハル・サジレク(トゥウェンテ)
1−1 47分 佐野航大(NEC)
1−2 55分 ヴィトー・ファン・クローイ(NEC)
2−2 62分 セム・スタイン(トゥウェンテ)
3−2 94分 ユネス・タハ(トゥウェンテ)
【動画】AZは大勝、NECは佐野航大が豪快弾も敗退
■AZvsヘーレンフェーン
■トゥウェンテvsNEC