佐藤栞里「泣いちゃうんですよ」意外にも初の映画舞台あいさつで16年ぶり主演の寺尾聰を前に涙

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2025年05月23日 16:02  日刊スポーツ

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映画「父と僕の終わらない歌」公開初日舞台あいさつで笑顔で手を振る、左から松坂慶子、寺尾聰、松坂桃李、栞里(撮影・浅見桂子)

寺尾聰(78)の16年年ぶりの主演映画「父と僕の終わらない歌」(小泉徳宏監督)初日舞台あいさつが23日、東京・TOHOシネマズ日比谷で行われた。


映画に出演した佐藤栞里(34)は、意外にも映画の舞台あいさつが初めてだと明かし、感極まって涙。「生まれて初めてで…泣いちゃうんですよ。ファンの1人でもあるので、たくさんのファンに届いたと…うれしいです」と涙、涙で客席を感動させた。


「父と僕の終わらない歌」は、アルツハイマー型認知症を患いながら、息子のサイモンがYouTubeにアップした1本の動画をきっかけに、16年に80歳でCDデビューを果たし、英国史上最高齢の新人歌手となったテッド・マクダーモットの実話を映画化。寺尾が横須賀で楽器店を営む間宮哲太、松坂桃李(36)が哲太の息子雄太、佐藤は雄太の幼なじみ志賀聡美、副島淳(40)が聡美の夫ダニエルを演じた。


佐藤は、撮影中、寺尾からかけられた温かい言葉を明かした。「寺尾さんと2人でのシーンがあったんですけど、私が演技の経験が少ないのを知ってくださって『ウソが、本当の瞬間になるんだよ。そうなったら、お芝居が楽しくなるんだよ』と言ってくださって。その言葉に希望を持って。これから頑張れると思ったんです」と涙。副島は「足りなかったら、もう1枚、あるんで」とハンカチを用意した。


寺尾は、佐藤に「栞里ちゃんに…これから俳優業、頑張って欲しい」と、温かく呼びかけた。


◆「父と僕の終わらない歌」 間宮雄太(松坂桃李)は、幼なじみの志賀聡美(佐藤栞里)の結婚式に、父哲太(寺尾聰)の迎えの車が大幅に遅れ遅刻する。哲太は、式場ではいつも通りに陽気で大胆、自慢の歌声を響かせては妻の律子(松坂慶子)や新婦の聡美と新郎のダニエル(副島淳)らを魅了する一方、自宅の場所が思い出せないでいた。後日、専門医(佐藤浩市)を受診し、アルツハイマーと診断される。雄太は恋人の亮一(ディーン・フジオカ)の勧めで、両親を支えるために横須賀の実家で過ごすことになったが、哲太の行方が分からなくなってしまう。何とか父をつなぎとめたいと、愛した音楽を流すと、哲太は自分を取り戻し歌い始める。その姿を雄太はスマートフォンで撮影し、配信すると瞬く間に拡散され、CDデビューの話が舞い込む。プロの歌手になることは哲太の若き日の夢だった。

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