写真乃木坂46の4期生であり、女優としても活躍の場を広げる遠藤さくら。昼間は現場で汗をかき、仕事終わりに居酒屋でその日の疲れをお酒で洗い流す――。そんな豪快な女性トラック運転手の日常を描いた配信中のFODオリジナルドラマ『トラックガール2』では、前作に引き続き、ヒロイン・鞍手じゅんを演じている。
本作は、SNSの総フォロワー数50万人越えのアカウント“トラックめいめい”を原案にしたドラマで、2023年配信の前作『トラックガール』から約2年ぶりの続編となる。トラック物流業界やドライバーあるあるなどのコミカルさに加えて、人生をポジティブに生きるじゅんの名言も見どころだ。
今回は、主人公の遠藤に本作の見どころからプライベートでのお酒の楽しみ、彼女が描くアイドルとしてのロードマップなどを聞いた。
◆免許取得に意欲「大型トラックとかもいいかな」
――約2年ぶりにトラックガールが帰ってきます。続編が決まったときの心境は?
遠藤さくら(以下、遠藤):まさか『トラックガール2』のお話をいただけるとは思っていなかったので、嬉しくて驚きました。前作から2年があき、じゅんちゃんはポジティブなキャラクターで私とは正反対の役柄なので、「また演じることができるのかな?」という心配がありました(笑)。撮影に入ってからは現場の雰囲気がとにかく楽しいので、あまり気負いせずにラフな感じで続編が撮影できたと思っています!
――2年くらい経つとリセットされてしまうもの?
遠藤:そうですね。前回はじゅんちゃんを演じているうちに私も明るい性格に引っ張られていました。その期間は「何事もなんとかなるでしょ!」というふうに捉えることができて、マネージャーさんに「明るくなったね」とたくさん言われました(笑)。
――ちなみに前回はトラックガールを演じられたあとに、夢だった運転免許にも挑戦したいって仰っていました。
遠藤:それがまだ取れてないんですよ。願望はあるのですが…。
――乗りたい車とかあるんですか?
遠藤:車の種類はまだ詳しくないのですが、今回の作品でトラックは経験したので、いきなり大型トラックとかもいいかな〜と!(笑)。運転席からの見晴らしもいいですし、トラックにも憧れが出てきました。
◆もしアイドルになっていなかったら……
――遠藤さんがアイドルになっていなかったら就きたい職業ってありました?
遠藤:図書館で働いてみたかったです。読書が好きなので、静かなところで本を並べたりしてみたいですね。
――トラックガールでは毎エピソードのラスト、仕事終わりのじゅん(遠藤)が「優勝!」という決め台詞とともに生ビールを豪快に飲み干すシーンも見どころ。あのシーンの影響で、酒飲みのイメージがついてしまったらしいですね(笑)
遠藤:トラックガールをきっかけに私のことを知ってくださった方は「ビールが大好きな子」というイメージがあるかもしれません(笑)。
――プライベートでは自宅のひとり飲みが多いそうですが、遠藤さん流のお酒の飲み方のこだわりを教えてください。
遠藤:私はお酒だけだと飲めず、がっつりしたご飯と一緒にお酒を楽しみたいんですよね。おつまみというよりはご飯を自分で作っています。
――最近よかった組み合わせってあります?
遠藤:カレーがとても大好きなので、カレーばかり食べています。
◆「どんどん家から出なくなってしまって(笑)」
――『トラックガール2』は、じゅんちゃんのSNSが思わぬ形でバズるところから物語がスタートします。それにかけた質問で、遠藤さんが初めて世間に知ってもらえたことを実感した瞬間を教えてください。
遠藤:明確にはないのですが、乃木坂46の24枚目のシングル「夜明けまで強がらなくてもいい」で初選抜でセンターに立たせていただいて、乃木坂のファンの方に広く知っていただけたのはその瞬間かなと思いますね。
――そこから年数を重ねて仕事が忙しくなったことで、なかなかできなくなってしまったことはありますか。
遠藤:お買い物ですかね。もともと活発に外出するタイプではないのですが、たまに雑貨を見に行ったり、お洋服を見に行ったりはしていました。お仕事で忙しくさせていただくようになり、どんどん家から出なくなってしまって(笑)。たまに散歩に出かけても近所をフラッとしてすぐに帰ってきちゃいます。
――そうなると買い物はオンライン?
遠藤:そうですね。
――ネットだと余計なものを買い過ぎちゃったりしません?
遠藤:意外とないんですよね。買うものだけを決めたら、それ以外は買わないですね。
――倹約家ですね、お金が貯まりそう。
遠藤:誕生日とか大きなお仕事が終わったときも自分にご褒美ということもないので、自分でも何にお金を使っているんだろうと思います。
――ぜひ、大型トラックを(笑)
遠藤:10年後ぐらいに検討します(笑)
◆お姉さんメンバーとして後輩の道しるべに
――最後に乃木坂46にも6期生が加入して、グループの中で遠藤さんの立場も重要になっていくと思うのですが、アイドルとして今後はどんなロードマップを描いていますか。
遠藤:今だと一番上の先輩が3期生さんなのですが、私たち4期生も引っ張る立場になってきました。客観的にグループで自分の立ち位置を見たときに、私はどちらかというと、見守る立場かなと思っています。6期生が入ってきましたし、最新シングルは5期生がダブルセンターを務めて頑張ってくれています。それを隣りで支えてあげるポジションになって、お姉さんメンバーとして後輩の道しるべになってあげられるように、一緒に走っていきたいです。
――遠藤さん個人としての目標は?
遠藤:アイドル以外にも演技やモデルのお仕事をやらせていただいているのですが、やっぱり乃木坂46のお仕事が一番好きなんです。いろいろ経験させていただきつつ、乃木坂としてライブをしたり、歌番組に出たり、そういう活動が自分には一番合っていて、本当に好きなことなんだなと実感しているので、今はグループのお仕事を一番大事にしていきたいです。
――プライベートで叶えたいこともお聞きしたいです。
遠藤:プラベートかぁ。びっくりするぐらい外に出ないので、家で映画を観たり、読書したりすることが本当に至福ですね。
【遠藤さくら】
2001年、愛知県生まれ。2018年に坂道合同オーディションに合格し、乃木坂46の4期生として加入。翌年、24枚目のシングル「夜明けまで強がらなくてもいい」で初選抜にしてセンターを務め注目を集める。アイドル活動のほか、ファッション誌『non-no』の専属モデルや女優としても活躍中。FODドラマ『トラックガール2』では主人公の鞍手じゅん役を演じている
<撮影/山田耕司(扶桑社) 取材・文/吉岡俊>