昨年“引退”を考えていたことを告白した寺尾聰 (C)ORICON NewS inc. 俳優の寺尾聰(78)が23日、都内で行われた映画『父と僕の終わらない歌』公開初日舞台あいさつに登場。昨年体調がすぐれず、引退を考えたことがあると告白した。
【写真】尊い!サプライズ登場した佐藤浩市と笑顔で抱き合う寺尾聰 舞台あいさつには寺尾のほか、松坂桃李、佐藤浩市、佐藤栞里、副島淳、ディーン・フジオカ、松坂慶子、小泉徳宏監督も登場。冒頭のあいさつでディーンは寺尾から直接電話がかかって来てオファーされたことを明かし「『これが最後になるかもしれない』とも言われて。そんなこと言わないでくれよと、それを伝えに出演しました」と明かしていた。
その後、寺尾は自身の体調について「最近ようやく体の調子も少しずつ戻ってきた。去年の春頃は、正直言うと、あんまり具合がよくない状態だったんです。『これが最後で、仕事やめようかな』と内心ちょっとそういう風に頭によぎったことがあった」と告白。しかし、「早く処置したので、非常に快適に、これからもまたがんばれるという状態まで戻ってきた」と回復してきたことも明かし、今後の活動にも意欲を見せていた。
アルツハイマーを患う父親がドライブ中に美しい歌声を披露し、その様子を息子がSNSに投稿したことをきっかけに、80歳でCDデビューを果たしたイギリスのテッド・マクダーモット氏の実話をもとにした物語。本作では日本を舞台に横須賀に生きる父と息子に置き換え、記憶を失っていく父・間宮哲太役を寺尾、父を支え続ける息子・雄太役を松坂桃李が演じる。