寺尾聰、芸能界の“弟”がサプライズ登場で感激「血はつながっていないんですけど」

　俳優の寺尾聰、松坂桃李が23日、都内で行われた映画『父と僕の終わらない歌』公開初日舞台あいさつに登場。佐藤浩市が完全サプライズで登場し、本作の公開と5月18日に78歳の誕生日を迎えた寺尾を祝福した。

【写真】尊い！サプライズ登場した佐藤浩市と笑顔で抱き合う寺尾聰

　アルツハイマーを患う父親がドライブ中に美しい歌声を披露し、その様子を息子がSNSに投稿したことをきっかけに、80歳でCDデビューを果たしたイギリスのテッド・マクダーモット氏の実話をもとにした物語。本作では日本を舞台に横須賀に生きる父と息子に置き換え、記憶を失っていく父・間宮哲太役を寺尾、父を支え続ける息子・雄太役を松坂が演じる。

　佐藤は、寺尾演じる哲太にアルツハイマー型認知症だと診断をくだす医師役で友情出演。ひまわりの花束を寺尾に手渡し、熱い抱擁を交わした。

　花束を受け取った寺尾は「いや〜！」とびっくりしながら感激。佐藤は「普段は“寺にい”と呼んでいるんですけど、今日は寺尾さんで（笑）。おめでとうございます！」とあたたかいほほ笑みで祝福した。

　寺尾は佐藤について「血はつながっていないんですけど、芸能界で本当の弟のようにしてずっと生きてきました。共演する数は少ないんですけど、ず〜っと親の代からの付き合いで。親父同士もそういう関係で。でも、向かい合って芝居をしたことがないんですけど、今回生まれて初めて彼と向かい合ってお芝居をしました。本当にうれしかったのと、今日驚いて腰抜かしそうになりました（笑）。今後もゴルフを教えて下さい」と笑顔で語った。

　舞台あいさつには佐藤栞里、副島淳、ディーン・フジオカ、松坂慶子、小泉徳宏監督も登場した。