寺尾聰(78)が23日、都内で行われた16年ぶりの主演映画「父と僕の終わらない歌」初日舞台あいさつに登壇。18日が78歳の誕生日で、サプライズで駆けつけた“芸能界の弟”佐藤浩市(64)から祝福を受ける中、昨春に体調が悪く「仕事、辞めようかなと頭をよぎった」と明かした。
寺尾は佐藤と壇上で熱い抱擁を交わし「腰を抜かしそうなくらい、うれしい」と喜んだ。佐藤から「チャリティーゴルフで同じ組で回って、飛距離が出て、元気そうだと安心した」と声をかけられると、「ようやく、体の調子も少しずつ戻ってきた。去年の春ごろ、正直、具合が良くない状況だった」と明かした。
16年に父子を演じた共演のディーン・フジオカ(44)からも「オヤジから電話がかかってきて『出てくれ。これが最後になるかも知れない』と」と明かされた。寺尾は「話した時には内心、これが最後か」と思っていたと振り返った。現状は「早く処置したので、また快適に頑張れる状態まで戻った」という。
寺尾は客席に向かって「共演者に恵まれた。本当にうれしい」と笑みを浮かべた。主演の決め手が松坂桃李(36)が息子役だったことだとしたうえで、小泉徳宏監督が「代表作にします」と宣言したことで「背中を押された」と感謝した。【村上幸将】
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