
前回からの続き。私は編集者のホノカ。80代のベストセラー小説家、アカシ先生に突然プロポーズされました。結婚をすれば都心のタワマンをくれると言うし、仕事を辞めても遊んで暮らせるのでしょう。しかし私は自分の気持ちと向き合い、真剣に考えて「結婚はできない」という答えを出しました。尊敬する気持ちは変わらないと伝え、アカシ先生も理解してくれました。その後、私は相談に乗ってくれていたマナミとリカコをリモート飲みに誘いました。


アカシ先生はずっと憧れの存在だったし、仕事でご一緒するようになってからも心から尊敬していました。なのにタワマンへの欲望でプロポーズを受けてしまったら……。私は自分が抱いていた純粋な気持ちを汚したくありませんでした。

あんな豪華なタワマンを見せられ「あなたに捧げます」と言われたのです。「もらわない」と決めたことが惜しくなかったと言えば嘘になります。けれどその選択は間違っていなかったと、今は自分に対して胸を張っていられます。

私が編集者になったのは、学生時代にアカシ先生の小説を読んでいたから。そんな憧れの方が結婚まで考えてくださったのは大変光栄でした。しかし、だからこそタワマンに目が眩んでプロポーズを受けることは、過去の純粋な思いを汚すことになってしまうのではと感じたのです。
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原案・ママスタ 脚本・motte 作画・はなめがね 編集・井伊テレ子