韓国ドラマで見かける「漢江ラーメン」岡山上陸 インスタントラーメン好き記者が体験実食

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2025年05月25日 15:10  まいどなニュース

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調理したラーメンを店内で味わう来店客たち

 あのラーメン、おいしそう―。韓国ドラマを見ていると、川沿いの公園で男女がカップラーメンのようなものを食べるシーンを目にした。調べてみると、ソウル市中心部を流れる漢江(ハンガン)沿いでインスタントラーメンを食べる「漢江ラーメン」だという。韓国の若者に大人気で、何と岡山県にもその文化が上陸したという。週に1度以上インスタントラーメンを食べる記者(29)が店を訪ねた。

【4コマ漫画】袋麺購入、トッピング…漢江ラーメンの作り方

 麺は普通のインスタントと変わらないが、うま味あふれる牛骨スープが韓国っぽい。トッピングに選んだキムチやトック(餅)がスープとなじみ、思わず「うまい」と声が出た。目を閉じれば、すぐそこに漢江がゆったりと流れているような気分になった。

 訪れたのは、多くの車が行き交う国道30号沿い、工場や物流センターが立ち並ぶ一角にある「韓国粉食店TOK(トック)」(岡山市南区藤田)。同店の運営会社は元々袋麺など韓国の食料品を扱ってきた。日本の若者の間で韓国の音楽や食のブームが続く中、「現地の文化に触れてもらいたい」と昨年11月、漢江ラーメンの提供を始めた。

 店内に設けた席で食べられるほか、本場のように屋外席も用意した。運営会社の社長徐薫(セオカオル)さん(46)によると、SNSや口コミで広まり、香川や広島県などからの訪問客も多いそうだ。

 早速記者が体験した。まず敷地内にある韓国アウトレット店「KUM(クム)」で袋麺を選ぶ。倉庫を改装した建物には約70種類が並んでいた。多い時は100種類にもなるといい、値段は100〜350円程度。

 徐さんによると、定番の「ジンラーメン」▽太麺のもちもち食感が特徴の「ノグリ」▽うま味あふれる牛骨スープの「コムタンラーメン」―が人気だ。

 辛いものが苦手な記者はコムタンラーメンをチョイス。レジで漢江ラーメンを食べると伝えて体験料(300円)を支払い、底にアルミが張られた特製紙容器を受け取る。

 容器に麺を入れて卵や水菜、ネギ、モヤシ、トックをトッピング。TOKの店内にある専用調理器に乗せ、案内に従ってボタンを押すと必要量の湯が容器に注がれ約3分間で出来上がり。韓国ドラマのシーンを回想しながら店内で味わうと、韓国を旅した気分になった。

 「韓国は即席麺の消費量が世界トップクラスで、品質も高いんです」と徐さん。KUMに並ぶ袋麺を眺めるだけでも楽しく、その実力を舌で実感することができた。

 岡山県内ではTOKのほか、アウトドア用品販売の「あぎょう」(岡山市南区米倉)などでも漢江ラーメンを楽しめる。

(まいどなニュース/山陽新聞)

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