6日の中国本土マーケットは、主要指標の上海総合指数が前日比1.26ポイント(0.04%)高の3385.36ポイントと小幅ながら4日続伸した。
前場は利益確定の売りに押されたものの、米中貿易問題を巡る協議の進展期待が下支えとなった。トランプ米大統領と中国の習近平・国家主席は5日に電話会談を実施。トランプ氏は自身のSNSに、「非常に良い会談だった」と投稿し、近く高官レベルの通商協議を再開すると述べた。ただ、上値も重い。米国では6日に5月の雇用統計、中国では週明け9日に5月の物価と貿易の統計が公表される。内容を見極めたいとするスタンスが広がった。(亜州リサーチ編集部)
業種別では、石油セクターの上げが目立つ。中国石油天然気(601857/SH)が1.4%高、中石化石油工程技術服務(600871/SH)が1.1%高、海洋石油工程(600583/SH)が0.8%高で引けた。
農薬・化学肥料株もしっかり。江蘇揚農化工(600486/SH)が5.2%、山東華魯恒昇化工(600426/SH)が3.2%高、安徽広信農化(603599/SH)が2.8%ずつ上昇した。建築・建材、非鉄金属、プラスチック製品などのセクターも買われている。
半面、アパレル株は安い。錦泓時装集団(603518/SH)が7.5%、河南瑞貝ソウ髪製品(600439/SH)が2.7%、老鳳祥(600612/SH)が1.9%ずつ下落した。医療器械、二輪車、計測器、メディア・エンターテイメントも売られている。
外貨建てB株相場は、上海B株指数が4.07ポイント(1.56%)安の256.21ポイント、深センB株指数が1.66ポイント(0.14%)高の1193.77ポイントで終了した。
(編集担当:亜州リサーチ=サーチナ)