UQ mobileでは6月3日から新料金プラン「コミコミプランバリュー」「トクトクプラン2」を提供しています。既存プランに比べて使えるデータ容量と特典が増えたものの、料金は値上げになりました。また、現行プランも値上げが予告されています。
そこで今回はUQ mobileの新旧プランを比較した上で、既存契約者はどうすべきか、これから他社に乗り換えるならどこがいいのかを解説します(料金は全て税込み)。
●コミコミプランバリューは何が変わった?
コミコミプラン+の後継である「コミコミプランバリュー」は、データ容量が月35GBで、10分かけ放題とPontaパスが付いて月額3838円です。Pontaパスはローソンのクーポンがもらえたり、対象店舗でのau PAY利用時の還元率が上がったり、映画の料金が安くなったりする特典があります。
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また、Netflix、Apple Music、YouTube Premium、TELASAに加入すると最大20%のPontaポイントが還元される「サブスクぷらすポイント」も付いています。「余ったデータは繰り越せる」「自宅セット割やau PAY カードお支払い割は対象外」という点はコミコミプラン+と同じです。
コミコミプランバリューとコミコミプラン+を比べると、使えるデータ容量が2GB増え、Pontaパスやサブスクぷらすポイントなどの特典が付きましたが、料金は550円値上げになりました。Pontaパスの通常料金は月額548円なので、これまでPontaパスを使っていた人はコミコミプランバリューの方がお得です。同様に、Netflix、Apple Music、YouTube Premium/TELASAなどを複数契約している人はコミコミプランバリューの方がお得になるかもしれません。
一方、月33GBで足りていた人、Pontaパスが不要な人などは値上げになります。6月2日までは申し込み可能なので、今のうちに申し込みましょう。UQ mobileは既存プランも値上げが予告されていますが、値上げのタイミングでどちらがお得かもう一度判断してください。
●トクトクプラン2は何が変わった?
トクトクプラン2はその名の通り、トクトクプランの後継で、月30GBが月額4048円のプランです。トクトクプラン2は自宅セット割で月1100円、au PAY カードお支払い割で220円が割引され、割引後の料金は月額2728円です。また、データ使用量が5GB未満の月は自動的に1100円割引されます。
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トクトクプラン2とトクトクプランと比較すると、割引適用後の料金は550円高くなった代わりに、使えるデータ容量は15GBから30GBに倍増しました。これまで15GBで足りていた人は値上げになりますが、15GBで足りずに容量を追加していた人や、増量オプションIIを契約していた人は新プランの方がお得ですね。
なお、新プランにはミニミニプランの後継となるプランはなく、トクトクプラン2に吸収されることになりました。そこで、ミニミニプランとトクトクプラン2の5GB未満時の料金を比較してみましょう。
トクトクプラン2でデータ使用量を5GB未満に抑えた場合、通常料金は2948円、割引適用後は1628円です。対してミニミニプランは月4GBで通常料金が2365円、割引適用後は1078円です。使える容量は1GB少ないものの、料金は断然ミニミニプランの方が安いですね。現在ミニミニプランを契約中のほとんどの人は、料金改定まではミニミニプランを契約し続けた方がよいでしょう。
●Y!mobileと比べるとどう? 割引適用後は同じく4GBが月額1078円
前述の通り、UQ mobileの新プランは全体的に値上げになりました。また、ミニミニプラン/トクトクプラン/コミコミプラン+も値上げが予告されているため、これからUQ mobileを契約しようと思っていた人も他社を選んだ方がよいかもしれません。既存のUQ mobileユーザーも、値上げのタイミングで他社への乗り換えを検討しましょう。
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UQ mobileには「店舗サポート」「1日中快適な通信速度」といったキャリアのサブブランドとしてのメリットがあります。これを引き継ぐなら同じサブブランドのY!mobileがオススメです。
Y!mobileも各種セット割を適用する前提の料金ですが、割引適用後はミニミニプランと同じく4GBが月額1078円で使えます。また、トクトクプラン2は30GBが月額2728円でしたが、Y!mobileなら月額2178円です。もちろん通信速度は1日中快適で、店舗でのサポートも受けられます。
Y!mobileに乗り換えて割引を全て適用するためには固定回線も乗り換えが必要なので、乗り換えのハードルはやや高いです。ただ、いったん乗り換えてしまえばこれまでとほぼ同じ品質のサービスが受けられるため、Y!mobileならUQ mobileユーザーも違和感なく使えるでしょう。
ただし、Y!mobileもいずれ値上げする可能性もあります。「せっかくスマホと固定回線をセットで乗り換えたのに、値上げでUQ mobileと似たような料金になった」という可能性もあるので、しばらくは様子を見てもよいかもしれません。もしUQ mobileと同じように値上げされた場合は、光回線とのセット割などが不要なキャリアも検討しましょう。
●楽天モバイルならセット割なしでも安い
回線契約単体でも安いのが楽天モバイルです。セット割がなくても、月のデータ使用量が3GBまでなら月額1078円、20GBまでは2178円、データ無制限でも3278円で使えます。通信品質はUQ mobileに劣るものの、MVNOのように昼に速度が遅くなることはありません。また、全国の店舗でサポートが受けられるのも安心です。
さらに家族割や22歳以下/65歳以上向けの割引プログラムも用意されており、楽天サービス利用時の特典もあります。そして何より、Rakuten Linkを使えば国内通話が無料になるのもお得です(一部対象外あり)。
●ミニミニプランから乗り換えるならどこがいい?
後継プランのないミニミニプランから乗り換えるなら、LINEMOがオススメです。データ容量が3GB未満なら月額990円で使えます。使える容量は1GB減るものの、各種セット割なしでこの料金は非常にお得です。通信速度は1日中快適で、LINEのメッセージのやりとりや音声通話、ビデオ通話はカウントフリーなのも魅力です。
とにかく安く使うなら、日本通信やIIJmioもオススメです。日本通信の合理的シンプル290プランは1GBが290円で使え、1GBあたり220円でデータ容量を追加できます。IIJmioのギガプランも月2GBが850円、5GBが950円で使えます。IIJmioはUQ mobileと同じau回線も選べるので、端末がそのまま使えるのも安心です。
ともに音声通話が30秒あたり11円と安いのもお得です。どちらも昼に通信速度が遅くなる点に注意が必要ですが、とにかく安く使いたい人はこの2社がオススメです。
なお、UQ mobileと同じKDDIが提供するpovo2.0も候補の1つです。ただし、povo2.0は月ごとに容量が決められているのではなく、必要な分だけ必要な容量をチャージ(トッピング)して使う仕組みです。そのため、常にデータの残量や有効期限を管理しなければなりません。上級者ならよいかもしれませんが、一般の人は月のデータ容量が決まったプランの方がよいでしょう。
以上、UQ mobileの新旧料金プランの比較と、オススメの乗り換え先の解説でした。UQ mobileの新プランはデータ容量が増えて特典が付くかわりに値上げされました。今のプランで容量が足りている場合や特典を使わない場合は、現行プランの方がお得です。
ただし、現行プランもいずれ値上げされることが予告されています。UQ mobileユーザーにとっては、他社への乗り換えを含めて料金プランを見直すいい機会です。他社も値上げされる可能性があるため、最新情報をしっかり確認して自分に最適なキャリア/プランを見極めましょう。
著者プロフィール
シムラボ
「シムラボ」は、スマホ料金や端末に関するお役立ち情報を発信する個人サイトです。Y!mobileに乗り換えたことをきっかけに格安SIMのよさに気付き、今では主要な格安SIMは全て契約してレビューしています。モットーは「自分に合うものを、より安く」。
・Twitter(現X):@simlabo_jp
・サイト:https://www.simlabo.jp/
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