
今年パワーアップした部分や、フジロック以外でも訪れたい湯沢町の魅力とは? 湯沢町の職員の方々を招く座談会から魅力を紐解いていこう。参加メンバーは、湯沢町の企画産業観光部企画観光課企画係の広沢 葵さん、フジロックが好きだという小林建太さん(上下水道課)、伊原尚希さん(総務課)。聞き手を務めたのは、J-WAVE『PEOPLE'S ROASTERY』でナビゲーターであり、フジロック・ジプシーアバロンのステージMCを務める長井優希乃。
フジロックは「湯沢町の夏」に欠かせないもの
長井優希乃(以下、長井):私がフジロックに初めて行ったのは2011年でした。昨年からはジプシーアバロンのステージMCをさせていただいています。今回、フジロックとふるさと納税、湯沢町のお話を伺えるということで楽しみにしてきました。まずは、みなさんのフジロック愛を教えていただけますか?
<長井優希乃◎ヘナ・アーティスト、エッセイスト、生命大好きニスト、社会科教員、そしてJ-WAVEナビゲーターなど多彩な顔を持つ。文化人類学を学び、世界を旅した経験を持つ。アート、人類学、教育の分野を越えて、人々が世界と繋がり、多角的な視点から世界をまなざす「きっかけ」をつくる活動を行なっている>
長井:夜中まで楽しまれましたか?
伊原:夜遅くまで楽しませていただきました! 次の日に起きるのが大変だったくらいです(笑)。
【湯沢町】小林建太(以下、小林):僕は2023年に初めて参加して以降、ほとんど3日間にわたって参加しています。あれだけの人が同じところに集まって同じ音を聴いているという、すさまじい熱気に感動しました。
長井:2023年は、めちゃくちゃ晴れていてとても暑かったですよね! みんな川に入って涼んでいた姿が印象に残っています。広沢さんは、ふるさと納税のご担当者としてフジロックについてどんな思いがありますか?
【湯沢町】広沢 葵(以下、広沢):私もフジロックが大好きで、昨年度も参加しました。会場で、ふるさと納税の返礼品である、「Thank you Ticket」を使用されている方が多く見られまして、「たくさんの人にご利用いただけたんだな」と実感して嬉しくなりました!

広沢:湯沢町の夏にとって、なくてはならないものだと思っております。フジロックがないと、夏が来たという感じがしないんです。期間中は町の方、お店の方、みんな一緒に盛り上がるようなお祭りになっていると思います。

(左から、広沢 葵さん、伊原尚希さん、小林建太さん)
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「第2の故郷だと…」フジロックが繋ぐ人と町の縁
長井:今年もフジロックとふるさと納税の取り組みを実施されています。改めて、返礼品のラインナップを教えてください。広沢:まず、フジロックの入場チケットを1日券から3日通し券までご用意しています。さらに、駐車券や苗場プリンスホテルの宿泊券がセットになったもの、新幹線チケットがセットになったものなど、あらゆるプランがあります。その他にも、会場内の飲食店と越後湯沢駅から会場までのシャトルバスに利用できる「Thank you Ticket」、会場での移動を快適にする「FUJI ROCK go round」など、計40種類ほど掲載しています。

<「ふるさとチョイス」スクリーンショット>
伊原:毎年多くの方から寄付をいただいておりまして、非常にありがたく思っております。寄付をいただいた方からは、「湯沢町が大好きです」、「第2の故郷だと思っています」といったありがたいお声もいただいております。寄付を通じて好きな町を応援できるというのは、嬉しい、素晴らしい制度だなと思います。
長井:毎年訪れる町を自分の行動で応援できる。しかも、返礼品があるというのは素晴らしい制度ですよね。今年の返礼品にはアップデートがあったりするのでしょうか?
広沢:昨年までは「ふるさとチョイス」のみの掲載だったのですが、今年からは「楽天ふるさと納税」、「ローソンふるさと納税」の2つを追加いたしました。
長井:利用しやすくなったんですね。年々アップデートされるフジロック×ふるさと納税ですが、どういったふうに新たな返礼品や変更点、改善点などを決めているのでしょうか?
広沢:寄付時のお客様のご意見を取り入れ、フジロックを主催する株式会社スマッシュ様と協議をして決めています。フジロック期間中の湯沢町での滞在をよりお得に楽しんでもらえるように毎年改善を続けています。
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グルメ、美容、日本酒…魅力的な湯沢町の返礼品たち
長井:フジロック関連以外での返礼品も気になるところなんですが、どんなものがあるのでしょう?伊原:おいしい日本酒はもちろん、銀鮭の越後味噌漬けやお蕎麦、苗場プリンなどの食べ物も豊富にありますし、宿泊券やコワーキングスペースの利用券、温泉水を使用したシャンプートリートメント、コメ発酵液や酒粕エキスを使用したミルクエッセンスマスクなど、ジャンルを問わずさまざまな返礼品をご用意しております。



広沢:フジロック期間前だと、とくにボックスティッシュの申し込みが多いですね。みなさんフジロック前から気持ちを高めているのかな、と感じていました。

小林:ボックスティッシュが私も気になっていて。というのも、花粉症がひどいので、ティッシュをすごく消費するんです(笑)。
長井:私も花粉症なので、わかります(笑)。
小林:どうしてもティッシュを消費せざるを得ない中で、湯沢の間伐材を使ったものならエコだと思いますし、何より自分が助かるので魅力的な商品だと感じます。
長井:伊原さんはいかがですか?
伊原:私は「魚沼の水」という天然水が気になっています。苗場山が生んだ「超軟水」で、飲みやすいのだそうです。フジロックは非常に暑い日が続くことが予想されますので、おいしい水で水分補給できたらいいなと思っています。

広沢:私は、温泉水を使用したシャンプートリートメント、ボディウォッシュ、洗顔料がオススメです。湯沢の温泉水を使用しているので、使うたびに贅沢感やリラックス感を味わえます!
長井:実際に使われているんですね!

フジロックだけじゃない、春夏秋冬楽しめる湯沢町の魅力
長井:〈「ありがとう湯沢」応援感謝券〉という湯沢町のあらゆるスポットで使える返礼品もあります。湯沢町のお店の人たちや暮らしている人々から、フジロック×ふるさと納税の取り組みについての反響はありますか?
長井:フジロックのあとに、「もう1泊していきたいけど……」という方もいるんじゃないかと思うんです。そういう方が感謝券を用いて湯沢町をさらに楽しんでいくという、新たな動きにも繋がりそうですね。フジロック以外でも湯沢町に訪れる方に、メッセージをいただけたら嬉しいです。
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長井:山菜、実は私のマイフェイバリットフードなんです! 食べてみたいなあ。小林さん、広沢さんはいかがですか?
小林:湯沢町には、いくつもスキー場があるんです。私自身スノーボードが趣味で、それぞれ違った表情のゲレンデを楽しんでおり、冬も魅力的な町だと思います。


伊原:国内外問わずオールシーズンでいろんなお客様が来て、活気に溢れる町なんです。そんな町づくりに少しでも貢献できていたらいいなと思っています。
小林:自然が非常に豊かなところに魅力を感じます。仕事柄、山の中に入ることもあって、いろんな野生動物を間近で見ることができるんです。カモシカや猿、猪など……都会ではなかなか味わえない経験をできるので、湯沢町は心が躍る町です。

広沢:仕事で疲れたときには、湯沢町のおいしいご飯を食べて、温泉に入ってゆっくり寝る……ということが日常的にできるのが魅力の一つだと思っています。
長井:それが日常なのは、すごく贅沢ですね……!

今年のフジロック、それぞれの楽しみ方
長井:最後に、今年のフジロックで楽しみにしていることを教えていただきたいです。「このアーティストが観たい!」「このフードを食べたい!」などなど、みなさんの今年の楽しみをお聞かせてください!小林:私は、Vaundyさんの大ファンなんです。初めて参加したフジロックで彼のパフォーマンスを観たときに心を奪われてどハマりしたので、今年も絶対に観に行くぞ! と楽しみにしています。最初から最後まで、耳で聴いて記憶しちゃおうというくらいの意気込みです!
長井:フジロックがハマるきっかけだったんですね! 伊原さんはいかがですか?
伊原:私は森山直太朗さんのステージが気になっています。ロックフェスティバルに出演する森山さんというのが想像できなくて……実際にどんなパフォーマンスをしてくれるのかすごく楽しみです。
長井:大自然の中で観る森山直太朗さん、絶対いいですよね……! 踊ってくれたりしないかな。
広沢:私は飲食の話で言うと、フジロックはいろんなお店があって、タコスやソーセージなど多国籍な食も味わえることが楽しみなんです。今年もおいしいものを食べて、お酒を飲んで、音楽を聴いてと、楽しみたいです!
長井:幸せのマリアージュですね。フジロックって胃袋が足りないですよね。
広沢:本当に足りないですよね(笑)。
長井:ちなみに私は昨年、舞茸丼を食べたんですけど、それがおいしすぎて! サクッ、トゥルッ、ふわっという感じで、舞茸のポテンシャルをこれでもかと引き出しているような味わいでした。今年も絶対に食べたいと思っています! そして、アーティストで言うと、ジプシーアバロンに出演するHIMIZ。シンガーソングライターのHIMIくんと、作曲家・編曲家としても活動するハタヤテツヤさん、ジャンルレスな音楽探求家、佐久麻瞬太郎さんのトリオで送るスペシャルなステージです。佐久麻瞬太郎さんは去年、ZAKINOという名前でジプシーアバロンに出ていて、パフォーマンスがすごかったんですよ! HIMIZだとどんなパフォーマンスになるのか楽しみです。
というわけで、本日は湯沢町の広沢さん、小林さん、伊原さんにお話いただきました。みなさん、今日はありがとうございました! ぜひジプシーアバロンにもいらしてください。フジロックでお会いしましょう!
(取材・文=笹谷淳介)