交流サイト(SNS)上で著名人らになりすまして投資を誘うSNS型投資詐欺の被害金をマネーロンダリング(資金洗浄)したとして、警視庁国際犯罪対策課は13日、東京都足立区千住桜木1の会社役員、林明旺(めいおう)被告(38)を組織犯罪処罰法違反(犯罪収益隠匿)の疑いで再逮捕したと発表した。被害金の一部はタイやベトナムを拠点とする詐欺グループに還流していたとみられる。
再逮捕容疑は、仲間と共謀して、2024年2月2日、SNS型投資詐欺の被害金をインターネットバンキングを使って林容疑者らが管理する複数の口座間で移し替えて、約8000万円の犯罪収益を隠したとしている。
ほかに中国籍の男女4人も同容疑で逮捕された。警視庁は5人の認否を明らかにしていない。林容疑者は別の組織犯罪処罰法違反(犯罪収益隠匿)に問われて公判中。
警視庁によると、林容疑者らは約300口座を管理し、国内外の複数の詐欺グループが得た犯罪収益約500億円を資金洗浄したとみられる。今回の約8000万円の犯罪収益のうち約3400万円を仮想通貨(暗号資産)に換え、そのうち約1600万円をタイやベトナムを拠点とするSNS型投資詐欺グループに還流していたとみられる。
詐欺グループとはSNSを使い中国語でやり取りしていたという。【朝比奈由佳】
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