▲競馬メディアなどで活躍を続ける細江純子さん(撮影:福井麻衣子)【細江純子=コラム『ホソジュンの幸せ馬房』】
◆雨馬場模様の宝塚記念注目馬
東京競馬5週連続GIも終わり、今週は春のGIを締めくくる宝塚記念。
例年よりも2週早い日程。夏の暑さに弱い馬たちにとっては、この2週早まる点はプラスに働きそう。
さて先週を振り返ってですが、普通の状態であればジャンタルマンタルの圧勝もあり得ると思っていましたが、当日の馬体は、これまでの中でも1番メリハリのきいたもので、テン・ナカ・シマイヨシのパーフェクトな走り。
改めてこの馬のポテンシャルの高さとマイル適性を感じるものでした。
一方、昨年に引き続き3着となったソウルラッシュですが、本質的に長すぎる直線はこの馬向きではないようにも…。そういった意味では、京都のマイルがベストなのでしょう。
そして驚かされたのはガイアフォース。10日競馬でこの結果とは…。改めて時代の変化のようなものを感じる結果となりました。
さぁ日曜日・阪神競馬場で行われる宝塚記念ですが、週末の天気が雨マーク。
しかも土曜においては大雨・嵐ともなっており、馬場状態がどうなるか? そこが大きなポイントとなりそう。そこばかりは当日になってみないと分からない所はありますが、極端に悪い馬場となった際に魅了されるのは2頭。ソールオリエンスとメイショウタバル。
特にソールオリエンスにおいては、追い切りの動きが抜群。これまでも調教の動きとレースが直結している印象ですし、道悪となれば、昨年のような走りが期待できる気がします。
一方のメイショウタバルは、頭の高い走法に加え毎日杯での内容からも重馬場は証明済み。そこにきて鞍上が武豊騎手となれば、あれよ、あれよと逃げきるシーンもイメージでき、馬場次第ではありますがイッパツありそうな雰囲気。
そして馬場を比較的問わない点+鞍上の意のままにコントロールできるという点+前走以上のデキという点の全てで崩れなさそうなのがベラジオオペラ。
しかも和生騎手の阪神コースにおける誘導は秀逸。昨年は京都コースでの宝塚記念となりましたが、あの3着も枠的に1番厳しい競馬をしており、負けたものの強さを感じた内容。今回も大きく崩れるイメージはわかない人馬に感じます。
それでは皆さん、ステキな宝塚記念を。
ホソジュンでしたぁ。
(文=細江純子)