二宮和也が語るSNSとの向き合い方とは? エゴサも作品作りに生かすと持論展開

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2025年06月16日 04:02  日刊スポーツ

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初の新書「独断と偏見」を42歳の誕生日の17日に刊行する二宮和也(C)Sai

二宮和也(41)が42歳の誕生日の17日に初の新書「独断と偏見」(集英社新書)を刊行する。付き合いが長い担当編集者の取材を受けた言葉をまとめた書の中で「いま、いちばん会ってみたい人は?」と聞かれ、19年に死去した前所属事務所社長のジャニー喜多川氏と即答。同氏の一連の性加害問題を受け、23年10月に独立したことを踏まえ「自分が大事にしていた事務所、居場所を奪った」「誠心誠意をこめて謝ってもらいたい」と続けた。活動再開を発表した嵐への思いも語った。刊行にあたり取材会を開き、真意を話した。【取材・構成=村上幸将】


  ◇  ◇  ◇   


二宮は取材会の中で、いわゆるSNSにおけるエゴサーチについても持論を展開した。「ファンレターが僕の(若い)時は1番。それ以外はなかった。エゴサーチというものができるようになって、本当に幅が広がった。映画は、そこまでしないですけども、連続ドラマや続いているものに関しては、徹底的に洗っていきます」と、SNS上のユーザの意見も制作中に参考にすると明かした。その上で「芝居がヘタとか、いつも同じ、というのはあるにしても、あの展開は変だった、とかいうことに関しては、どうしていけば良いんだろうと。その意見を変えるためにやっているわけではないんですけど、これは良くなりえるかも知れない、というのは徹底的に意見を吸い上げ、なるほどな、と思うものは拝借しますし、全体に共有することもある」と続けた。


そして、24年7月期にTBS系で放送された主演ドラマ「ブラックペアン シーズン2」を具体例に、さらに説明した。


「『ブラックペアン シーズン2』の時は、手術シーンの時にクラシックを使おうと考えていて。自分なりに組み立てて行ったんだけど、クラシックにすごい強い人たちが『この曲の方が良いんじゃないの』と。僕は強いタイプ、向き合えるタイプだと思うので、そういう共存の仕方はありましたね」


第一章「心機一転」では、23年秋に個人事務所を立ち上げてからは、仕事のオファーに対し「『断る』ほうが愛情がかかっているとすら感じるんだよね」と語っている。取材会で、仕事の向き合い方に変化はあったか? との質問も出た。二宮は「ここ数年で、仕事に関わる変化としては、より責任を持つようになったと言いますか。本にも書かれていますが、全ての依頼された仕事を自分で見るので、断るのも仕事の1つなんだというのを42歳にして初めて知るという」と口にして笑った。「今まで、事務所にいた時は、二宮に対して一番ミートするのは何だろう? とプロの人たちに考えてもらって、自分のところにきたのを理解して、表現するのが仕事。お断りするものも、平等に向き合うのが変わったところ」と続けた。


そして「時間に追われているんですが…スケジュール上、物理的に2人いないと間に合わないというものでも、まず一読させていただき、やる時にはどうしたら豊かになるだろうとか、平等に考えて、伝えた上でお断りする」と、断る際の向き合い方についても説明。「世知辛い、むずがゆいものをやっていただいていたんだと改めて感じた。それが1番、変わったところ」とも語った。

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