会社員の3人に1人「賃上げがなく、取り残されている」　「大企業ばかり」「仕事ができない若手を優遇」広がる不満の声

会社勤めをしている人にとって「賃上げ」は大きな関心事のひとつです。株式会社NEXERと株式会社RSGは、「現在会社員として働いている」と回答した全国の男女500人を対象に、「賃上げ」に関するインターネット調査を行いました。調査期間は2025年3月から4月です。

【グラフ】最近の賃上げ傾向に関してどう感じていますか？…調査結果を見る

「最近の賃上げ傾向について、どう感じているか」尋ねたところ、34.0％の人が「自分の職場では賃上げがなく、取り残されていると感じる」と答えました。また、「賃上げはあったが、物価上昇のほうが大きいと感じる」（33.6％）、「賃上げが将来的に続くのか不安がある」（16.2％）といった回答が続きました。それぞれの主な理由は以下の通りです。

▽「自分の職場では賃上げがなく、取り残されていると感じる」と回答した理由

・給料が変わってないから。（20代・男性）
・職場では何も変わらずに今後も変わらなさそうなので不満が募っているから。（30代・女性）
・もともと給料が高いと言われていた業種だったが今は他のところも同じ給料に。なのに昔の感覚で賃上げがなかなか行われない。（30代・男性）
・賃上げしている企業がうらやましい。主に大きい会社だけではないかと思う。（40代・女性）
・大企業しか賃上げしてないし、中間管理職は何も変わらず、仕事が出来ない若手だけが賃上げされ、納得できない。（40代・女性）

▽「賃上げはあったが、物価上昇のほうが大きいと感じる」と回答した理由

・お店やスーパー、コンビニなどの商品など全体的に価格が高くなっているため。（20代・男性）
・賃金が上がったところで、買えるものが沢山増えたという訳でもないため。（20代・女性）
・給料が上がってうれしかったけど、お米などの食料品が上がって趣味に使える金額が以前と同じくらいだったから。（30代・男性）

▽「賃上げが将来的に続くのか不安がある」と回答した理由

・毎年昇給するか心配。（30代・男性）
・賃上げが一時的なものなのではないかと不安になる。（30代・男性）

6割弱の人が賃上げに不公平感

次に、ご自身の賃上げ状況についてリサーチした結果、38.8%の人が賃上げされたと回答していました。

なお、賃上げされた人にどれくらい上昇したかを聞くと、「賃上げ率が5％以上」は26.3％、「5％未満」は73.7%でした。

賃上げについての不公平感について聞いてみたところ、57.4％が「不公平感を覚えたことがある」と回答しました。主な理由として、以下3つがあげられます。

・格差ができて生活水準の高さの違いがうまれるから。（20代・女性）
・仕事内容は変わらないのに、場所によって賃上げされているためです。（20代・女性）
・上がる人と上がらない人がいるから。（30代・男性）

一方、賃上げについて不公平感を覚えていないという人は、以下のような理由を述べています。

・アルバイトなど平等に上がっているため。（20代・男性）
・仕事をしている人に対して一律に賃金を上げていたから。（30代・男性）
・資本主義社会なので平等でないのは仕方ないと思います。（40代・女性）

半数近くが「職場の昇給制度について不満がある」

最後に、職場の昇給制度について尋ねてみたところ、48.2%の人が「職場の昇給制度について不満がある」ことがわかりました。不満に感じる理由としては、以下のような意見があげられました。
・どれだけ働いても決まった額しか貰えないため。（20代・男性）
・評価基準が上司次第なところ。（20代・男性）
・あやふやにして不透明なところです。（20代・男性）

一方で「職場の昇給制度について不満はない」と回答した人は以下のような理由をあげています。

・給料よりも人間関係やストレスがないことを優先して働いているから。（30代・女性）
・元から分かって入社しているから。（30代・女性）
・仕事内容や経験で決められていて文句はないから。（30代・男性）

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