記者発表会で撮影に応じる産学連携プロジェクト「We are Engine.」の参加者=13日、札幌市 北海道大学工学部は、工学分野を志す女性を増やす産学連携プロジェクト「We are Engine.(ウィー・アー・エンジン)」を始めると発表した。建設会社や電力会社といったパートナー企業で働く女性技術者らをロールモデル(手本となる人)として起用したポスターや広告などを通じ、工学の魅力を発信。関心を持つ女子中高生らの増加を目指す。
ポスターを道内の中学校と高校に配布するほか、各社の女性技術者と北大の女性教員の対談をネットで紹介する。北大を含む実行委員会とパートナー企業による会議も設け、今後の取り組みを検討、実行する。
記者発表会では、ロールモデルとして参加する6人が「工学分野の面白さを伝えられたら」などと抱負を述べた。北大大学院工学研究院の林重成副研究院長は「楽しく仕事をして活躍されている女性を前面に出し、それを見て(女子生徒らが)『私もこういう世界に飛び込んでいきたい』と思ってくれるような時代や社会にしたい」と話した。