知人から業務提携に関する未公開の情報を聞いてインサイダー取引をしたとして、東京地検特捜部は17日、東京都港区のコンサルタント業、黒滝将史容疑者(45)を金融商品取引法違反容疑で逮捕した。特捜部は、株価の値上がり後に黒滝容疑者が売り抜け、1000万円以上の利益を上げたとみて調べを進める。
逮捕容疑は2022年7月中旬ごろ、東京証券取引所プライム市場に上場する美容系総合サイト運営会社「アイスタイル」(東京)が、米アマゾンや三井物産と業務提携するとの未公開情報をアイスタイルの従業員から入手。公表前の22年8月初旬ごろ、アイスタイル株計5万株を約1420万円で知人名義で買い付けたとしている。特捜部は認否を明らかにしていない。
アイスタイルは8月15日に業務提携を公表し、その後の1週間で株価は数百円急騰した。アイスタイルの従業員には、黒滝容疑者に利益を得させる不当な目的はなかったとみられる。【北村秀徳】
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