ブラッド・ピット「いつか鈴鹿に挑戦してみたい」 映画『F1(R)/エフワン』ワールドプレミアに角田裕毅、ルイス・ハミルトンら集結

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2025年06月17日 20:40  クランクイン!

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映画 『F1(R)/エフワン』ワールドプレミアの様子 (C)2025 WARNER BROS. ENT. ALL RIGHTS RESERVED.
 映画『F1(R)/エフワン』のワールドプレミアが、米ニューヨークのタイムズ・スクエアにて現地時間6月16日(日本時間6月17日)開催され、主演のブラッド・ピットや、ダムソン・イドリス、ケリー・コンドン、ハビエル・バルデムらメインキャストや、本作製作に名を連ねる現役スターF1ドライバーのルイス・ハミルトン、日本人唯一のF1ドライバー・角田裕毅、監督を務めたジョセフ・コシンスキーらが集結した。

【写真】ワールドプレミアに登場したブラッド・ピットがカッコよすぎ!

 『トップガン マーヴェリック』監督とブラッド・ピットがタッグを組み、F1の全面バックアップを得て制作された本作は、世界各国の本物のサーキットコースを使い、映画史上類を見ない規模で撮影を施行するなど、体感型リアル・アクションが実現。出演者本人は数ヵ月の厳しいトレーニングを積みF1マシンを実際に操縦するなど限界までリアルを追求した。さらにプロデューサーには世界チャンピオンの称号を持つ現役スターF1レーサーのルイス・ハミルトンも名を連ねる。ブラッドが演じるのは、常識破りの元カリスマF1レーサー。最弱チームと共に昨日までの自分を超えていく物語が描かれる。

 会場となったニューヨークのタイムズ・スクエアは、一面が映画のロゴやポスターで彩られ、ブラッド演じるソニーたちが所属するチーム「エイペックスGP」のF1マシンも展示されるなど、まさに映画『F1(R)/エフワン』一色に。会場にはファン約500人、メディア約70人が集まり、キャスト&スタッフたちが登場すると歓声の嵐。登壇者たちは、プレミアにふさわしく黒を基調としたフォーマルな装いでレッドカーペットを歩いた。

 かつて“天才”と呼ばれた伝説のF1レーサーにして、常識破りで型にはまらない主人公ソニーを演じたブラッド・ピットは、「ソニーというキャラクターは、どんなカテゴリーのレースでも走るタイプのドライバーなんです。今回は、昔の友人に呼び戻されてF1に復帰します。彼らは最下位のチームで、いわば一か八かの挑戦です。それでも彼は挑戦してみる。そこから物語が始まります」とキャラクターについて言及。

 劇中では、過酷なトレーニングを経て本物のサーキットでF1マシンを自ら操縦していることも話題を集めているが、すっかりF1に魅了された様子のブラッドは、「まだ走ったことがないけど、ぜひ走ってみたいサーキットがあるんです。どのドライバーも口をそろえて“一番好き”とか“一番テクニカル”と言うのは鈴鹿です。いつか絶対に挑戦してみたいと思っています。きっと行きますよ!」と日本の鈴鹿サーキットへの憧れを熱弁。そして日本のファンに向けて、「日本のみなさん、また日本に行ける日を楽しみにしています!」と笑顔でコメントした。

 ソニーと対立しながらも彼の背中を見て成長していく若きルーキー、ジョシュアを演じたダムソン・イドリスは「自分がそこにいるのが信じられませんでした」と振り返る。「私は常にブラッドとハビエルが大好きでした。そして、コシンスキー監督と彼が作ったものすべての大ファンなんです。だから、私はそこにいることができて本当に幸せだと思いました。そして、私たちが作り上げたものをとても誇りに思っています。皆さんにこの映画を見てもらえるのが待ちきれません」と、喜びをかみしめるようにコメントした。

 ソニーの旧友にして、彼をF1の世界に呼び戻しチームに招き入れるオーナー、ルーベンを演じたハビエル・バルデム。今回演じたルーベンは、元F1ドライバーの経歴を持つチーム代表という役どころだ。ハビエルは役柄について、「ルーベンというキャラクターの大好きなところは、彼の執念深さです。彼は決して諦めません。彼は強い意志の持ち主です。ここにいるドライバーは皆、F1マシンに乗るときは常に命を賭けています。彼らは本当にすべてを賭ける強い心の持ち主なんです。ルーベンにもそれはあると思います。なぜなら、彼もドライバーだったからです」と熱い思いをコメント。

 またブラッドとの共演について問われると、「ブラッドと仕事が出来て光栄です。彼は素晴らしい人で、とても楽しい人で、かわいらしくて、素晴らしい俳優です」と笑顔に。そして「日本のみなさん、もしスリル満点でアドレナリン全開、楽しさや感動が詰まった映画が好きなら、F1はまさにその映画です。大スクリーンで今までに見たことのない、最高に素晴らしい映像を体験出来ます。ぜひ、できるだけ大きなスクリーンで見逃さないでください!」と、日本のファンへ笑顔で呼びかけた。

 ピットクルーのリーダーとして、チームのために最強マシンの開発に挑むケイトを演じたケリー・コンドンは、「私はただ映画に出たかっただけなんです。何か選んでいたわけじゃありません。ジェリー・ブラッカイマー、ジョセフ・コシンスキー、ブラッド・ピット、あのチームだったから、この映画にただ出たかったんです。子供の頃に見て育ったような、大ヒットしたアメリカ映画みたいだったんです。音楽とか、アクションとか、感情の高まりとか、私が子供の頃に覚えている映画のすべての要素が詰まっていました」と吐露。

 念願のブラッドとの共演については、「彼は素晴らしかったです。本当にリラックスしていて、集中が必要な時に集中するタイプの俳優でした。だからこそ、今の自分のキャリアのタイミングで、私自身もリラックスして取り組むことができて、一緒に仕事ができたのは本当に良かったです」と振り返った。

 そして日本のファンへは、「日本の皆さんにこの映画を気に入ってもらえたら本当に嬉しいです。とても心温まる映画で、家族で楽しめる映画でもあり、デートにもぴったりです。F1に詳しくなくても、気軽に楽しめる映画です」とメッセージを贈った。

 メガホンを取ったジョセフ・コシンスキー監督は、本作が“地上版<トップガン>“としても注目されていることに触れ、「それは本当に光栄なことです。もちろん『トップガン マーヴェリック』 は自分にとってとても大切な作品で、全力を注ぎましたし、この映画にも『トップガン〜』と同じスタッフが多く関わっているんです。私達は常に新しいことに挑戦しようと努力していますし、この作品でもそれができたと思っています。特に撮影方法の面でも、F1の週末という限られた時間内で撮影しなければならなかった点でも、大きなチャレンジでした。だからこそ、そのような言葉は本当に嬉しいですし、ありがたく受け取ります」と感謝を述べた。

 ブラッドを主演に迎えたことについては「彼はまさに夢に描いた以上の存在です。ずっと彼と一緒に仕事がしたいと思っていましたし、この役を演じるために生まれてきた人だと感じていました。彼が出演をOKしてくれて本当に嬉しかったです。台本以上のものをたくさん持ち込んでくれて、彼の演技を早くみなさんに観てほしいです。本当に素晴らしいんです」と興奮気味に大絶賛した。

 『トップガン マーヴェリック』に続きコシンスキー監督とタッグを組んだプロデューサーのジェリー・ブラッカイマーは、「F1の世界は驚異的です。そこにブラッド・ピットを連れてくるなんて、驚異的な出来事です。感動的な映画なんです。F1の楽しさと興奮を表現しています。それでいて、素晴らしい贖罪の物語を描いているんです。素晴らしいスポーツ映画でもあります。それ以上のものです。本当にライドなんです、驚異的なライドです」と熱弁を振るった。

 また、F1レースの本番中にもカメラを回すという本作での“クレイジーな”撮影について、「ブラッド・ピットとダムソン・イドリスをシルバーストーン(イギリスのサーキット)で観客の前に立たせました。14万人の観客、テレビでは1億人が見ていました。彼らは時速300kmでサーキットを走り回りました。誰も彼らがF1マシンに乗っていることを知らなかったし、ミスもしなかったんです。それは本当にすごいです」と興奮気味に振り返る一幕も。

 さらに、主演のブラッドや、プロデューサーにも名を連ねるF1ドライバーのルイス・ハミルトンについても触れ、「ブラッドは素晴らしい俳優です。そして素晴らしい人物であり、素晴らしいプロデューサーでもあります。彼はこの映画に多大な貢献をしてくれました。彼はこの映画を本物にしてくれたんです。映画のプロデューサーであるルイス・ハミルトンとも一緒に仕事をしました。私たちのやることすべてがF1の世界に忠実であるように確信させてくれました。 また、モナコでF1ドライバーたちに映画を見せたら絶賛されました。本物の人々に 『よくやってくれた』と言ってもらえるのは最高のことなんです」と、F1関係者のお墨付き映画であることを誇らしげに語っていた。

 現在日本では唯一のF1ドライバーである角田裕毅は、映画について「共感できる部分もあり、ハリウッド大作らしいなと思う部分もあり、でもあれぐらい思い切ってやってくれると映画として伝わりやすいですし、新しいF1ファンを増やしてくれるんじゃないかなと思います」とコメント。過酷なトレーニングを経て実際にF1マシンを操縦して撮影に挑んだブラッドについては、現役レーサーからの観点から「(ブラッドは)かなりやり手だなと思います。映画から伝わる彼のアグレッシブさとF1の臨場感が凄く伝わりました」とそのたたずまいを絶賛。

 また本作ではグランプリ中に本物のサーキットで撮影を実施したことから、角田とブラッドは現場で一緒になるタイミングもあり、角田は実際に出演も果たしている。角田はそんな撮影を振り返り、「ブラッドはレースウィークによくサーキットに来ていたので、僕はレースをしているけどブラッドは撮影をしていて、一緒の空間にいる時もありました。彼はすごく気軽に話しかけられるナイスガイでした」と笑顔でコメント。

 公開を待ち望むファンへ見どころを問われると、「僕がブラッドに抜かれるシーンが多いので、そこもぜひ楽しんでください(笑)。F1を知らなかったりどういう世界かわからない方も気軽に見やすく、観終われば『トップガン(マーヴェリック)』と同じように、スピード感とワクワク感を味わえると思うので、ぜひ観てください!」とメッセージを贈った。

 レッドカーペット後に行われたプレミア上映前の舞台あいさつでは、コシンスキー監督が「この作品は、最初のアイデアから完成に至るまで、4年にわたる愛情と情熱の結晶です。F1の世界に飛び込み、その物語を描き、スクリーンに届けることができたのは、私にとって大きな名誉であり、特権でした。ここにお越しいただいた皆さんに、心から感謝いたします。この映画を完成させるために、何千人もの方々の力を借りました」と感慨深げにコメント。

 そして、コシンスキー監督に「ソニー・ヘイズを演じるために生まれてきた男、唯一無二のブラッド・ピット」と紹介されたブラッドは、「この映画を皆さんにお届けできることを、本当に嬉しく思っています。すべてのドライバー、チーム代表、チームの皆さん、スポーツキャストの方々、この映画の実現に力を貸してくださり、そして私たちをF1という神聖な世界に迎え入れてくださったすべての方々に、心から感謝しています」とあらためて感謝の気持ちを伝えた。

 映画『F1(R)/エフワン』は、6月27日より全国公開。

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