しらさぎSに出走予定のキープカルム(撮影:下野雄規) これまでサマーマイルシリーズの初戦でリステッド競走だった米子Sが、今年からGIIIに格上げされて新設されたしらさぎS。初回からいきなり二冠牝馬チェルヴィニアや重賞3勝のレーベンスティールが登場し、注目の一戦となる。
1.間隔はややゆったりがベスト
サマーマイルシリーズの初戦にあたるレースで、ここから夏の3戦をすることを考えられるような馬は、ある程度間隔をとってくる。米子S時の傾向を見ても、過去10年で中9週から24週の馬が好成績で、[3-5-2-20]、複勝率は33.3%にものぼっている。重賞に格上げされた今年も同様の傾向が予想される。
2.マイルのエキスパートを買いたい
今年はGIIIに格上げされて多少傾向は変わるかもしれないが、基本的にはマイルのエキスパートを狙いたいレース。有力馬が距離短縮で新味を求めてくるケースも多いだろうが、米子Sの傾向を見ると前走と同距離の馬が[6-6-5-45]で複勝率27.4%と圧倒的に有利。ここも同様の狙い方をしたい。
3.前走で人気している馬を買いたい
米子S時のデータでは、過去10回で前走1番人気が[3-2-1-4]で勝率30.0%、複勝率60.0%と圧倒的。単勝・複勝の回収率も100%を大幅に超えていて、妙味も十分。前走2番人気馬も勝率10.0%と大幅に率は落ちるが、単勝回収率は88%と妙味がある。
キープカルムは前走がGIIIのダービー卿CTで3着。中9週のローテーションで、近7走が全てマイルを使われているのもここでは好材料。元々重賞を勝ってもおかしくない素質馬で、ここは強敵相手でも好走を期待したい。