
犬と暮らすなら保護犬、そう心に決めていたXユーザー・雑種のくーちゃんさん(@f0Nji1aO6afTkge)が最初に出会ったのは、控えめで優しいくーちゃん(女の子)。そして、底抜けに明るいあーちゃん(女の子)とのご縁も結ばれました。ふたりの性格はまるで正反対。ふたりと過ごすにぎやかな日々とはー。
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“この子が来る”と直感した出会い、そしてさらなるご縁も
幼いころから犬に親しんできたという飼い主さん。「いずれは犬と暮らしたい」と考えていました。
「子どものころ、父方、母方どちらの祖父母の家にも犬がいたんです。いつか犬と暮らしたい、迎えるなら保護犬がいいと考えていました。よく保護犬の譲渡サイトなどを見ながらご縁を探すようになったんです」
2020年春、ある保護施設のサイトでいくつかの写真を目にしたあと、面会に訪れた飼い主さん。そこで運命の出会いがありました。
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「ひとりだけ小さく『キャン』と鳴いた子と目が合ったんです。その瞬間、『この子がうちに来るな』と直感しました」
その子が、生後3カ月だったくーちゃん。抱っこしたときの様子が忘れられないといいます。
「抱っこさせてもらうと、くーちゃんはあくびをして、すやすやと眠ってしまいました。そのリラックスした様子を見て、きっとくーちゃんも“ここが自分のうちになる”とわかっていたのかなと思ったんです」
くーちゃんとの暮らしが始まり、やがて“もうひとり”を迎えたいという気持ちが生まれました。
「ひとりぼっちの留守番が心配になってきて。もうひとりわんちゃんがいれば、くーちゃんはもっと安心して過ごせるかもしれないと思ったんです」
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そうして2023年2月、新たな出会いがー。
「同じ保護施設でご縁がありました。当時、生後5カ月だったあーちゃんです。新しい生活が始まりました」
マイペースさんとやんちゃ娘、それぞれの成長と変化
ふたりの個性はまるで違い、お迎え当初の反応も対照的でした。
「くーちゃんは、お迎え当日から水も飲み、ご飯も食べるくらい落ち着いていました。それでも大変だったことはあります。小犬時代は木製のテーブルやイスの足をガリガリかじるので金属製に買い替えたり、フードも合うものに辿り着くまで何種類も買い替えたりしたことも。朝早く鳴き始めるので、夫婦で交代しながら早起きをしていました」
一方のあーちゃんは、元気いっぱい。エネルギーを全身で表現していたそうです。
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「あーちゃんも、最初はフードを何度か買い替えました。そしてとにかくやんちゃ! ケージから出るなり家中を走り回り、おもちゃやクッションを振り回して破壊…テーブルに置いてあったメガネを壊されたこともあります。今も変わらず元気で、くーちゃんに飛びかかっていくことも」
そんなふたりにも、嬉しい変化があったと飼い主さんはいいます。
「最初は散歩を怖がっていたふたりですが、今では喜んで行くようになりました。保護犬を迎えるにあたって、散歩は大きな課題だったので、本当にうれしいです。なにより、毎日心が癒やされるようになりました。ふたりが家族の一員になってくれたことに感謝しています」
ありのままでいい…ふたりがずっと幸せでありますように
現在、くーちゃんは5歳、あーちゃんは2歳になりました。
「くーちゃんはとても穏やかで、のんびり屋。あまり社交的ではなくて、散歩中にほかのわんちゃんが近づくと背中を向けます。でも、『ごはん』『食べる』『散歩』の言葉は完全に理解していて、すぐに反応します。とてもお利口さんです」
あーちゃんの性格は、くーちゃんと真逆だそうで…。
「あーちゃんは社交的で、散歩中もほかのわんちゃんにあいさつします。ただ、自転車は苦手で、近づいてくると伏せをしてやり過ごします」
家庭の中と外で見せる関係性にも、ふたりらしさがあらわれています。
「家の中では、あーちゃんがくーちゃんにしつこく絡んで吠えられますが、外では逆転。くーちゃんがあーちゃんに絡んで困らせています(笑)」
最後に、それぞれに伝えたい言葉をうかがいました。
「くーちゃんには『このまま変わらず穏やかに過ごしてね』、あーちゃんには『もう少し落ち着いてくれたらいいな』って伝えたいです。わんちゃんも人間もいろいろな性格があって、ありのままでいいとは思うけれど、とにかく、ふたりともずっと幸せで、楽しい気持ちでいてくれることが一番です」
(まいどなニュース特約・梨木 香奈)