経済産業省は2024年のキャッシュレス決済比率が42.8%だったと発表した。そのような中、コード決済アプリの利用率が過去最高の72%に達し、特に10代では8割に上ったことが、フィンテックサービスを提供するインフキュリオン(東京都千代田区)の調査によって明らかになった。
コード決済アプリの利用率は72%で、過去最高となった。全体的にキャッシュレスサービスの利用率が上がる中、特にブランドデビット(VisaやMastercard、JCBなどの国際ブランドと連携しているデビットカード)の利用率は、2024年の調査と比べて11ポイント増加し、29%に達した。
年齢別で見ると、コード決済アプリの利用率は10代が最も多く、83%だった。また、ブランドデビットの利用率は20代が最も多く4割に上った。
店舗のレジ(対面)でよく利用するサービスについては、コード決済アプリ(57%)とクレジットカード(55%)の利用率が拮抗した。一方、インターネットショッピングといった非対面決済ではクレカの利用率が68%で最も多く、コード決済アプリの利用率(27%)と大きな差があった。
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業種ごとでは、家電量販店(80%)、コンビニエンスストア(70%)、ガソリンスタンド(69%)などでキャッシュレス決済の比率が高かった。内訳を見ると、コード決済アプリの利用率はコンビニが最も多く43%だった。クレカの利用率は家電量販店が最も多く58%だった。
一方、現金の利用比率が高い業種は、病院(67%)、美容院、ネイルサロンなどの美容サービス(58%)、処方薬局(56%)などがあった。
交通機関での利用では、鉄道ではカード型の交通系ICカード(34%)と切符や回数券(32%)が主流だった。バスではカード型の交通系ICカード(33%)と現金(28%)が多かった。その一方で、タクシーでは現金払いが53%と過半数を占めた。
クレカの利用方法では、カードを端末に差し込んで決済する方法が42%だったのに対し、カードまたはスマートフォンによるタッチ決済は46%だった。今後の利用意向では、タッチ決済が65%と最も多かった。
本調査は4月4〜9日、16〜69歳の男女2万人を対象にインターネットで実施した。
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