バスケットボール男子Bリーグ1部(B1)レバンガ北海道の新オーナーに就任した小川嶺氏(28)が19日、札幌市役所で秋元克広市長(69)を表敬訪問した。新アリーナの建設地について、利便性の高さを意識し「まずは札幌駅周辺で考えていきたい」と明言。「ぜひ市としてもお力添えをいただければうれしい」と協力をお願いした。
「町が新しく作られるくらいの規模をレバンガとしてチャレンジしていきたい」と構想を口にする。アリーナを中心にオフィスやホテル、飲食店が集まる新たな“町づくり”がテーマ。土地の広さは少なくても3ヘクタールが必要で、すでに建設候補地の選定を開始している。「札幌駅周辺で広大な敷地はどこにあるのかとみなさん思われていると思うが、すでにいくつか会話を進めている。ある程度めどは立ち始めている状況。決して絵空事ではない」と実現性に自信を持つ。
予算規模は「数百億で収まる話ではない。1000億円に乗るような形に」とイメージする。収容人数は「6000〜7000人であれば、(現在本拠地の)きたえーるを使い続けた方がいい。1万人を超える規模のアリーナを作らなければ何の意味もない」。現在建物のある土地を利用することになる見込みで、平地にする作業が必要なことから「10年近くかかってしまう。それをどこまで早めることができるのかというのが非常に重要」と、早期実現を目指す。
チームの強化も積極的に進める。来季は日本代表の富永啓生(24)を中心にチームを編成。「CS(チャンピオンシップ)に出場し、日本一になる」と目標を掲げる。そのために「選手人件費を約2倍に増やしていく」と宣言。最新で開示されている23−24年の北海道のトップチーム人件費は4億1406万1000円。当時のB1平均が7億2699万7000円で、平均を下回っていたが、約2倍となれば平均以上を確保することになりそうだ。
スキマバイトアプリ「タイミー」を生んだ若き新オーナーは「18歳からずっと町づくりをやりたいという思いを持っていた。やっとスポーツを中心とした町づくりにチャレンジできる。非常にワクワクしている」と期待感を示した。【保坂果那】
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