指導受ける原晋監督は「自動車学校の教官みたい」世界陸上代表の吉田祐也が絶妙な関係性明かす

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2025年06月19日 15:52  日刊スポーツ

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取材会後にポーズをとる陸上世界選手権男子マラソン代表の吉田(撮影・藤塚大輔)

9月の陸上世界選手権男子マラソン代表の吉田祐也(28=GMOインターネットグループ)が19日、都内で合同取材会に出席し、開幕まで3カ月を切った初舞台へ思いを語った。尊敬する大迫傑が21年東京オリンピック(五輪)で6位入賞したことを踏まえ「大迫さんの6番を超えたい」と上位入賞を目標に据えた。


24年12月の福岡国際マラソンを日本歴代3位の2時間5分16秒で制したランナー。青学大時代には4年生にして初出走した20年箱根駅伝で4区区間新記録(当時)を打ち立て、卒業直前の別府大分毎日マラソンでも初マラソンながら3位となったため、製菓会社の内定を翻意して実業団へ進んだことでも知られる。苦節を乗り越えて迎える自国舞台へ「自分自身は学生の時から1、2を争うたたき上げだと思っている。努力をしてここまで強くなったと知ってもらいたい」と思いを口にした。


24年1月からは青学大に練習拠点を変更。原晋監督(58)のもとで再び指導を受け始め、同大出身者では初の世界大会マラソン代表に選ばれた。特に原監督の観察力には強い信頼を寄せているという。


「監督は状態を見ていないようで、ちゃんと見ている。僕自身の特徴を知らないようで、知っている。『お前の場合は、足音がベタベタとしているとあんまり良くない』と言われたこともあって、確かに状態が良くないと足音も良くなかったりする。それを五感で感じて、判断してくださる」


さらに指揮官を「自動車学校の教官みたいな感じ」と表現。吉田自身は練習をやり過ぎるタイプだというが「ナビゲートをしたり、指示を出したりするのが監督。僕がアクセルを踏みすぎれば、ブレーキを踏んでくれる」と絶妙な関係性を明かした。


男子マラソンは9月15日午前8時に号砲が鳴る。酷暑でのレースも想定しており「暑さに慣れるには暑い中を走るしかない」とにっこり。「ここまで非常に順調にこなせている。充実感をもって9月のレースに臨める」と見据えた。

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