JRA重賞初制覇を目指す田口貫太騎手(撮影:高橋正和) デビュー3年目の田口貫太騎手が、しらさぎステークス(3歳上・GIII・芝1600m)のタシット(牡6、美浦・中川公成厩舎)でJRA重賞初制覇を狙う。
田口騎手は03年12月10日生まれ、岐阜県出身の21歳。父・輝彦さんは地方・笠松所属の元騎手で現調教師、母・広美さんも笠松所属の元騎手だ。23年に栗東・大橋勇樹厩舎からデビュー。同期には小林美駒騎手や河原田菜々騎手がいる。
デビュー当初から活躍が目立った。ルーキーイヤーはJRAで同期最多となる35勝を挙げて、最多勝利新人騎手賞を獲得。2年目には関東オークスのアンデスビエントで重賞初制覇を果たし、夏には約2カ月のフランス遠征を敢行して2勝をマーク。JRAでも40勝を挙げて、全国リーディング26位に躍進した。しかし、ここまでJRA重賞には39回騎乗して、24年のデイリー杯2歳Sのドラゴンブーストの2着が最高着順。3着も1回あるが、勝利には手が届いていない。
しらさぎSのパートナーはテン乗りとなるタシットだ。今年初戦の若潮Sを制してオープン入り。その後は東風Sが0秒6差の5着、ダービー卿CTが0秒3差の7着とワンパンチ足りない現状だが、立ち回り一つで上位争いは可能だろう。
ここで同期一番乗りのJRA重賞制覇となるか。今年はここまで13勝とやや物足りない数字だけに、大舞台での猛アピールといきたい。