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福岡県が助成する健康事業「ケア・トランポリン運動」を巡る汚職事件で、元県議の片岡誠二被告(59)=収賄罪などで起訴=への贈賄罪に問われた北九州市の健康器具製造販売会社「サンライフ」社長、鬼木義美被告(66)は19日、福岡地裁小倉支部(三芳純平裁判長)で開かれた初公判で起訴内容を認めた。
検察側は冒頭陳述で、鬼木被告の会社は高齢者用の健康器具の販売営業などをしていたが、売れ行きが伸びず、長年苦労していたと指摘。「各市町村が自社製品を活用した健康教室を積極的に開催してくれれば、多額の収益を上げられる」と思うようになり、そのためには「多額の現金を供与し、健康教室の実施を強く働きかける必要があると考えた」と動機を明らかにした。知人を介して知り合った片岡被告を頼り、商取引を装って多額の賄賂を渡し続けたと主張した。
弁護側は、実名報道されたことで一定の社会的制裁を受けたなどとして情状酌量を求めた。
起訴状によると、鬼木被告は県議だった片岡被告に対し、2022、23年度の県当初予算の審議で健康事業に関連する助成予算案がそれぞれ可決されるように便宜を図った見返りとして22年4月に2800万円、23年4月に2718万円を渡したとしている。
片岡被告の公判日程は未定。【井土映美】
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