
2024年、Xユーザー・こいもちゃんさん(@koimo77)が新たに迎えたのは、元保護猫の「サバシ」くん(男の子)でした。すでに家族の一員だった先住猫・こいもちゃんとの距離をどう縮めていくか—試行錯誤を重ねながら、家族は絆を深めていったのです。
ご縁はすぐそばに——ふたりめの保護猫との出会い
近所の保護団体の方と親しくしていたという飼い主さん。元保護猫のこいもちゃんと暮らしていることを話していたといいます。
そのことがきっかけで、今から1年前、思いがけないご縁が舞い込みました。
「保護団体の方から『ふたりめを迎えない?』と声をかけていただいたんです。それが、当時1歳だったサバシでした」
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こうしてサバシくんを迎え、新たな暮らしが始まりました。
先住猫を尊重したい——サバシくんの存在がもたらした変化
サバシくんはとても人懐こく、家にもすぐなじんでくれました。ただ、大変だったのは先住のこいもちゃんのほうでした。
「猫も人間も、突然、なれなれしくされると戸惑ってしまうと思うのです。先住のこいもの立場を尊重しながら、サバシを家族でどのヒエラルキーに落とし込むのがよいのか試行錯誤しました」
飼い主さんにとっては、かわいい存在が増えることは喜びそのもの。しかし、こいもちゃんにとっては、それまでの穏やかな生活が大きく変わる出来事でした。
実はこいもちゃんは、お迎え後すぐに高所からの着地に失敗し、右肘を完全に脱臼する大けがを負いました。手術を経て長期間ケージで療養し、ようやく回復。その後は、歩行時に跛行(はこう)が見られるようになったといいます。
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「サバシと追いかけっこをするなど運動量が増えて、筋肉量が増えたようです。足をかばうようにして歩くことも減りました。また、姉猫としての貫禄も出てきたように思います」
「はじめまして」から膝上にゴロン! 天真爛漫なサバシくん
サバシくんは現在2歳。チャームポイントは、長くすらりとした脚で、その姿もどこか印象的です。
「家に遊びに来た義父の膝の上では、すぐに眠ってしまいました。初対面の人にもまったく動じず、会って数時間でも安心したように身を預けてしまうんです」
そして何より、姉猫のこいもちゃんのことが大好き。
「サバシは、よくこいもの毛づくろいをするのですが、最後にガブリと噛むんです。それさえなければ、仲良しなのですけれど…。『仕上げに噛むのは止めてあげて』と伝えたいですね」
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その“ひと噛み”さえなければ、完璧に見える愛情表現。おちゃめともいえるサバシくんの振る舞いに、こいもちゃんも飼い主さん家族もてんてこまい。それでも、笑顔の絶えない日々が、これからもきっと続いていくことでしょう。
(まいどなニュース特約・梨木 香奈)