若手社員の離職理由の一つとして挙げられる上司とのミスマッチ。いわゆる「上司ガチャ」(上司が運任せで決まる状況を指す言葉)に外れたとき、Z世代は実際にどのような行動をとるのか。学生向け学習管理SNSなどを展開するペンマーク(東京都目黒区)が調査した。
●「上司ガチャ」に外れても、Z世代はすぐ辞めない
「上司ガチャに外れた」と感じた際、最も多かった行動は「我慢して様子を見る」(28.4%)で、「周囲に相談する」(22.2%)、「距離を置く」(17.0%)が続いた。一方、「転職を検討する」(5.1%)や「異動を申し出る」(1.7%)は少数派だった。
上司と合わないと感じても、Z世代は我慢したり相談したりといった慎重な対応を取ることが明らかになった。
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同社は「我慢・相談のフェーズは、若手社員が離職という最終決断に至る前の“猶予期間”であり、企業にとっては彼らをつなぎ止めるための重要な介入期間」だと分析。また、「企業に求められるのは、彼らが『相談したい』と思った時に、安心して声を上げられるセーフティネットの構築」だと指摘している。
本調査は、同社が運営する大学生向け学習管理SNS「Penmark」を利用していた全国の若手社会人176人を対象に、インターネットで実施した。Z世代は1996〜2005年生まれと定義した。
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