インタビューに答えるセブン―イレブン・ジャパンの阿久津知洋社長=18日、東京都千代田区 5月に就任したセブン―イレブン・ジャパン(東京)の阿久津知洋社長は20日までに時事通信などのインタビューに応じた。阿久津氏は「社のカルチャーを変えていく時期に来ている」と強調。トップダウンの社風を見直す一環として、商品化の決定権を役員から企画担当チームに移したことを明らかにした。
物価高で消費者の節約志向が高まる中、同社は価格対応で後れを取ったこともあり、足元の業績が振るわない。ただ、阿久津氏は「安さをアピールして長くお客さんを集めていくのは難しい」と述べ、低価格路線に突き進むことはしない考えを示した。
自社商品の課題については「『おいしければ良い』を重視し過ぎて、セブン(のイメージ)から一歩離れたものが出にくくなっている」と指摘。従来の商品開発のやり方を見直し、枠にとらわれない柔軟な発想を取り入れていく考えを示した。
広告宣伝もてこ入れする。自社のテレビCMは「優等生的で面白みに欠ける」として、人気タレントの起用やキャッチコピーの刷新を検討。「少し遊び心を持っている優等生になりたい」と語った。

インタビューに答えるセブン―イレブン・ジャパンの阿久津知洋社長=18日、東京都千代田区